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留学-寂しいという家族の心境

兄弟、姉妹がいて一方が留学した場合、
二人目も留学するケースは珍しくはありません。
留学が現実のものとなった時、
お母さんは言いようのない寂寥感に襲われることがあると言います。
もちろん、家族の在り方は千差万別ですから、
子どもたちの留学の場を忙しく駆け回っているお母さんもいます。
今までのいわば安定した主婦の生活から、
1か月に一度は国際線で出かけることになるというのです。
自身の経験から考えると、北半球で国際線に乗って出かけると、
帰国後1週間ほどは時差の影響で日常での体調管理が大変です。
体がもとに戻り、2-3週間でまた出かけるわけですから、
日本で子どもたちがいなくなった寂しさよりも、
あわただしく過ぎていく時と、時計を早回しにしたような生活に
振り回されていくというのが実感でしょう。
忙しいということは、生活を活性化するうえでは、基本原理のようです。
ただし、忙しさがどこに向かっているかが問題ではないかと思います。
子どものために忙しいということが、もしかするとお母さんにとっては、
至福の時なのかもしれません。
その子どもがひとりならまだしも、二人とも留学してしまうとなると、
考えるだけでも心の中に、木枯らしが吹くような寒さ、冷たさに
圧倒されてしまうものなのかもしれません。
お父さんは、二人の留学生の費用を賄うために、
一所懸命に働き、留学をいいと信じて、時として忙しさで揺らぐこころを
励まして、現実と向かい合っています。
「寂しいなどと愚痴を言うのはよそう」とお母さんはすこしばかり、
センチメンタルになってしまうかもしれません。
休みの多いボーディングスクールです。
9月からスタートして、10月はペアレンツウィークエンド、11月は感謝祭、
12月は冬休み、2月にペアレンツウィークエンド、3月に春休み、
これらの休みを利用して、お母さんも思い切って小留学をしてみては
いかがでしょうか。
現地滞在の長さが問題ではなく、子どもや異文化との接触こそが
お母さんのこころの木枯らしを止め、ぽかぽか陽気の春をそこに
もたらしてくれるでしょう。
そして、人生、やっぱり四季があってこそ張り合いがあるとは
感じられないでしょうか。
あるお母さんから、子どもたちが二人とも留学してしまうと寂しいという
お電話をいただき、思いついたことを書きました。

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