♯2 ボーディングスクール留学のための準備
<先週木曜日のブログに続きます>
ボーディングスクールの「教育が考えること」を基本として行われることを前回、木曜日のブログで述べました。また、一般的に言われている「留学するなら英語が話せることが必要」ということも、中学、高校生のボーディングスクール留学においては、必ずしも当てはまらないということも木曜日のブログで解説しました。
留学には、読むことがまず求められ、そして書くことがそれに続いて必須事項となります。すなわち、試験に出る英語の勉強ではなく、長文というのは、少なくとも数ページから時としては、数十ページにわたって先生が生徒に指示をするものです。日本でも夏休みには読書感想文が中高生の課題として与えられるのと同様、ボーディングスクールにおいては、9年生から12年生まで「数冊」の本が課題図書として指定されます。
留学準備で英語を「数ページ」にわたって読む、そしてその感想を英語で書くということのために、どのような準備が必須となるでしょうか。
おそらく、留学用の読解力に対処できるために必要なことは、単語力を増やすことと英語という言語の構造を明確に理解することでしょう。
そのためには、どうしても暗記する、覚えるという作業を避けて通ることはできません。また、それらを避けて、面白いところだけをつまんで良い結果を出すということは、とても難しいのではないかと私は思います。
ボーディングスクールに入学すれば、日々がモーレツな勢いで過ぎて行き、学習だけでなく、朝起きてから、夜、就寝するまで、自ら判断し、決断し、行動しなければならないことが毎日発生します。更には、授業後との宿題、課題の処理、学習以外のスポーツや芸術活動への参加など、スケジュール的にじっくり机に向かってはいられないのが現実です。
それ故に、日本では、短期間で自分のやるべきことを見つけ、それに集中する訓練が出来ればと思います。さしあたり、英語力が問われるわけですから、英単語学習を一日1時間あるいは2時間と決めて、その間はそれに集中できれば、留学してからその学習的成果だけでなく、習慣性、自発性なども寮生活のなかでとても有効に機能すると思います。
つづく