#4 留学という選択肢-家族の大切さ
<前日のブログに続きます>
留学の適齢期というのは、留学する本人の言語習得能力や環境適応能力が一番柔軟な時期ではなくて、本人や家族がより主体的に決めていくものではないかと思います。
そのための準備として、小学校の低学年時においては、たとえば家族で1週間程度の海外旅行を体験するということも大きな本人への動機付けに役立つのではないかと思います。
小学校の高学年、そして中学校にかけての留学は、親主導であることが私の実感です。両親のいずれかが留学をしていたというケースも増えてきました。また、留学はしていなくても、留学を10代でしたかったというお父さん、お母さんの想いが、子どもをして実現するというケースもたくさん経験しました。
いずれにしても、大人数で教科書を中心に覚えることの繰り返しという教育の現実を初等、中等教育時代に変えたいという気持ちが親の根底にはあると思います。
10代前半の留学は、学校選びにしても、留学した生徒の結果にしても、正確で信頼できるデータに乏しため、それを探し求めることは、時間と労力がかかります。しかし、親と子の留学という目標に向けての努力はすればするほど、かならず返ってくるものと確信します。
家族での海外への旅が、単身サマースクールに変わり、それが2-3年続けば、ボーディングスクールライフも板についてきます。日常での英語コミュニケーションも親のいない環境への適応力も親子共々、学び、その経験は子どもの未来像を描くための貴重なデータとなっていくと思います。
アメリカのボーディングスクールを基準とすれば、高校卒業時までに十分な英語力と英語文化を理解するためには、小学校6年あるいは中学校1年くらいが良いと思います。しかしながら、その時期に留学できないとしても、日本で気の進まないまま、受験の流れに乗るよりも、異文化のなかで自分を見つめたほうがより良い結果を期待できるのではないでしょうか。
これから長期で留学を考えているご家族に少しでも有益な情報を提供するために私自身も努力していきたいと思います。