#3 留学という選択肢-留学適齢期
<前日のブログに続きます>
留学の適齢期は、家族の状況、留学する本人の状態によって異なります。家族の状況とは、両親の留学に対する意見の一致があるかどうかです。一般に中等教育を終えてからの留学が良しとされるのは、留学する本人が精神的に自立していて、親から離れて生活しても、ほぼ自主的に日常を過ごせるという仮定に基づいていると思います。
その場合、親が留学に対して賛成しても反対しても本人の意思でほぼ解決するので親としては、本人に任せるしかなくなります。
中等教育時代の単身での留学は、本人の精神的自立度、環境適応度、学力伸長度などの予測に関して、明確な情報がないため、たとえ親が留学経験があったとしても正確な情報が、少ないため留学実行を迷う要素が沢山出てきます。
結局、初等教育の後期から中等教育時代にかけての単身留学に関する情報は、親主導で集められなければなりません。
そのために最も有効なのが、学校を訪問してみることです。
日本の教育における受験文化は、まず数字情報ありきではないかと思います。本人や親の意思よりも学校データが優先されるように思います。偏差値や進学先情報により、机上にありながらおおよそのことが把握できます。また、塾、予備校、そのほかの進学教育専門機関も独自の情報および経験があり、進学指導は徹底してなされます。
本人の意思はさておき、間違えのない進学選択は第3者からの情報をもとにして完成するのが日本の教育界の文化ではないかと思います。
日本とは、まったく勝手の違う英語圏への進学の問題点は、それらの国には、予備校、塾、家庭教師といった学校外で信頼できる補助教育機関が全くといっていいほどないことにも起因すると思います。
英語圏への初等、中等教育時代での単身留学は、家族が一丸となって考え、大学進学までを見据えたプランを立てることで、その基礎が作られます。
つづく