#2 留学という選択肢-国別ボーディングスクール
<前日のブログに続きます>
留学する年齢が低下する傾向にあります。日本のように6・3・3・4制の教育制度が徹底していない英語圏においては、留学生の受け入れも国によって異なります。
アメリカのボーディングスクールは、9年生から12年生の4年間のハイスクールが多く、中学・高校が繋がっている学校、および小学校から高校までの日本でいう一貫校の数は多くはありません。
ボーディングスクールの名の通り、寮生活を中心に学校が運営されるので、入寮適齢期を9年生と考えているように思います。もちろん、ジュニアボーディングスクールという小学校5-6年生から寮生を受け入れ、9年生で終了する学校もありますが、高校のボーディングスクールの数に比べると1/10にも満たない数です。
アメリカの場合、寮生としての受け入れは9年生(日本の中学校3年生)が標準と考えられていて、その予備軍として小学校5-6年生から寮生として受け入れるジュニアボーディングスクールがあるように思います。
10数校のジュニアボーディングスクールのうち、小学校3年生から寮生を受け入れると公示しているマサチューセッツ州のBement Schoolでも、3年生の寮生は数名しかいません。
イギリスは小学生の寮生受け入れにアメリカよりは積極的ですが、圧倒的にイギリス人の寮生が多く、留学生の数は多くはありません。従って、学校は留学生に対する配慮が良いとは言えず、学校生活外で学期間の休みの過ごし方、また学期内であっても寮が閉じる数日間を過ごす場所も確保しなければいけません。
スイスのインターナショナルスクールは、イギリスなみに小学生の留学生受け入れに積極的かつ休み期間中のお世話などもイギリスよりも格段に良いと言えます。イギリスやアメリカに比べて、学校の創立年は20世紀初頭と若く、アメリカ式ないしはイギリス式教育制度に基づいて創られています。しかし、現在は、創立時の教育制度よりも、IBを中心に学校が運営されているのが、他の英語圏のボーディングスクールと異なる特徴といえるでしょう。
つづく