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休日コラム 彼岸の中日

今日は秋分の日、彼岸の中日ですが、我が家では昔からこの日は、
子どもたちが実家に集まり、だんごとおはぎを作って食べます。
母が特別養護老人ホームに入居後も、実家に子どもたちが集まり、
女衆がせっせと上新粉を熱湯でとき、「アチチ、アチ、アチ」と言いながら、
だんごをせっせと捏ね、おはぎを作って、男衆は普段は口にしない
甘いものを食べて、酒を酌み交わしながら、世間話に花を咲かせます。
私は今日の夜からニュージーランドに出張するので、準備も兼ねて
オフィスに出かけるので、お彼岸を実家で過ごすことはできないのですが、
家内は私を駅に送った後、だんごとおはぎづくりの準備をして、
実家に出かけます。
今年は父の十三回忌、そして母は、今特別養護老人ホームから、
病院に移り、療養中なのですが、お彼岸の行事は実家で行われます。
余談ですが、お彼岸に食べる、ぼた餅とお萩という甘くてボリュームのある
団子は、春は牡丹が咲くからぼた餅、秋には萩が咲くのでお萩と言うのだと、
家内が言っていました。
先日、ニュージーランドの学校スタッフから、
現地では今日の真夜中に、夏時間に切り替わる旨のメールが届きました。
英語で春分、秋分の日のことを、vernal equinoxと言います。
地球と太陽の位置関係を物理的に表したような言葉で風情は感じられません。
この日が国民の休日になることもありません。
感謝祭にターキーディナーはあっても、
この日のために特別な料理はもちろん何もありません。
日本では、彼岸の中日は、稲作の開始と終わりといった意味があるかどうか、
後ほど、ウェブで確認することにして、
この習慣は、農耕の伝統が昔のようには存続し得なくても、
なくなってほしくないと思うのは、私だけでしょうか。
次の世代への文化習慣の継承は、私の世代が一所懸命に取り組む
とても興味深いテーマではないかと思います。

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