留学コンシェルジュ

#6 TOEFLとSAT-教育のグランドデザイン

<土曜日のブログに続きます>
留学2年目以降の寮が閉じる休みの期間をどのように過ごすかが、ボーディングスクールでの受験対策に中心になります。
寮滞在の学校生活が始まれば、自分の自由になる時間はそれほどありません。週末でさえも、スポーツ、イベント、外出などがあり、自由に自分の時間を使って勉強ができるわけではありません。
勉強第一ですべてが回転していた日本の生活と比べて、その違いに留学生たちは驚きますが、とにかく寮生活には慣れたことと、カレッジプレップスクールとも呼ばれているボーディングスクールですから、その流れに身を任せていれば、順当に大学入学もできるだろうと留学生や親は考えがちです。
ところが、現実は受験に対する文化、より広義な意味では、中等教育に対するアメリカ文化の違いから、学校主導の受験対策はないと考えなければいけません。
もちろん、いずれのボーディングスクールでも、専任のカレッジカウンセラーと呼ばれる大学進路指導の専門家がいますし、50校を超える大学のアドミッションスタッフがボーディングスクールを訪れて、「ぜひわが大学に入学を」と熱心に生徒勧誘を行います。しかし、では、大学に合格するための受験指導はというと、そもそも大学側が主催する入試のないアメリカでは、出願プロセスを主体的に運営しなければならないのは、生徒自身ということになります。
カレッジカウンセラーは、大学入試の専門家ですが、こちらから質問しない限り、彼らが自主的に動いてくれるわけではありません。
留学生の受験で盲点となり得るのが、TOEFL、SAT、ACTなどの英語に関するテストです。英語を母国語としない留学生にとって、このような試験で良好な結果を出すためには、それ専用の対策が必要になります。しかし、ボーディングスクールの日常生活のなかでは、その対策は含まれていません。
ボーディングスクールがカレッジプレップと呼ばれるその理由は、大学に入学するために、大学で学習するための方法を高校時代に学ぶという意味ではないかと思います。すなわち、リサーチ、ウェブの利用、タイムマネジメント、価値観の確立など、日本式の入試対策とは、全く無縁の教育のように思います。
つづく

関連記事

関連キーワード

留学コンシェルジュ

TOP

株式会社KITE小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ / 運営(株)KITE〒102-0082 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7FTEL 070-8381-6486