#5 留学初年度の情報活用-教育のグランドデザイン
<前日のブログに続きます>
ボーディングスクール1学年間の生活で学びえた英語でのコミュニケーション力、自己表現力、問題解決力は、入試対策とは違う意味での本人の人間的成長に大いに貢献します。
しかし、それらの力を持って、留学での入試対策が「自然に」完成するとは、残念ならが言えません。
この次の段階へのステップアップに親の精神的サポートと具体的なプランが最も重要な役割を果たすと私は思っています。
一年目のいわば目には見えない本人の内面的成長を観察してください。
英語力ゼロであった本人がどのようにして、コミュニケーションに困らないほどの力を1年学年間という短期間で達成できたのか。
学習面だけではなく、見知らぬところで、一人で生きていくために、本人がどのように知恵を使い、それを実践したかということを、親は恒に考え、記憶にとどめておく必要があると思います。
スポーツ、芸術、音楽などの成果もボーディングスクール生活では欠かせない自己啓発の要素として重んじられますから、それに関する情報収集も当然のことながら意識しなければいけません。
今では、ほとんどのボーディングスクールが情報源をウェブに移行しました。学校スケジュールは日、週、月、年の単位で閲覧できます。本人の学習科目、担当の先生、成績、コメントなども本人のアカウントに集約されています。そこに盛られている情報と本人からの直接のコミュニケーションで得た情報をつなぎ合わせれば、褒めるべきポイントも必然的に多く見つかるはずです。
日本にいて、毎日本人と接していた時よりも、情報が多岐にわたり、その質と量が増えた分、親の我が子に対する見方が変化するのが、留学初年度の大きな成果になります。
本人の有形、無形の努力を丹念に探して、褒める根拠を見出します。やればできることを実際に外国生活の一学年間で証明した本人を親は自然と誇りに思えるようになります。
1年間の留学成果を親子で分かち合い確認できれば、留学2年目以降の危機感について、考え、動き出す準備が整ったといえます。
月曜日につづく