#2 長野にあるボーディングスクール-ISAK
<昨日のブログに続きます>
長野県、軽井沢町にあるISAK(正式名称:ユナイテッドワールドカレッジオブISAKジャパン)には、文章化した学校規則はないそうです。
学校のカリキュラムはIBプログラムを中心に組み立てられています。ですから、その2年間の科目と達成目標、授業の内容とその評価は明確です。先生もIB教科が教えられるプロフェッショナルです。
ISAKは、日本にあるインターナショナルスクールとしては、おそらく最初に文科省の認可を受けた高校でもあるので、3年間、学校で学ぶ内容については、高校1年が日本の高校で学習すべき内容を準拠していて、高校2年、3年はIBプログラムに移行することになります。
学校の校則ですが、アメリカのボーディングスクールでは、いずれの学校もStudent Handbookを完備していて、そのページ数は50を超えます。寮生活における日常の細かなことまで規則で決められています。ところが、ISAKにはそれが無いというのです。
寮生活でのルールは、室内(2人部屋、4人部屋)のルールはルームメイト同士の話し合い、寮そのものは寮生全体の話し合いで決めていくというのです。ISAKは創立3年と極めて若い学校ですが、学校運営における生徒の自治という点でもとても若い学校です。
寮のルールを寮生の自治で決めるという発想は、アメリカのボーディングスクールだけでなく、イギリス、スイス、ニュージーランド、オーストラリアのボーディングスクールにもないと思います。
「ゼロから創っていく」という発想で、この学校では生徒を育てていくとのことでした。
現在37か国からの生徒が在籍しているISAKですが、夏休み、冬休み、そして春休みの時期、すべての生徒が母国に帰るかどうかを尋ねると、ソマリアやアフガニスタンなどから来ている生徒は、ビザの関係で帰れない生徒がいるそうです。
そのような生徒のために、学校はホームステイ探しに先生方が奔走するのだそうですが、日本人生徒を除く150名あまりの生徒の休み中の行く先をすべて把握するわけですから、ボーディングスクールの管理運営は、とても大変なのです。
つづく