留学コンシェルジュ

#2 サマースクール体験-ボーディングスクール

<土曜日のブログに続きます>
アメリカ、東海岸地方にあるボーディングスクールは、その多くがサマースク―ルを開きます。3週間から1か月程度の短期間ではありますが、9月から長期の留学を始める生徒にとっては、学校生活を知る上でも貴重な体験となります。
サマースクールだけ単独で経験する生徒にとっては、日本を出た時からの一人旅は、自分の想像を超えるような様々な出来事を短期で経験する絶好の機会になります。
先週、土曜日のブログでは、学校到着後数日間の混沌期を経て、ホームシック期までを述べました。その時期を過ぎれば、英語がわからないながらも徐々に周囲が見えてくる安定期に入ります。
安定期に移る最も重要な役割を果たすのは友達です。
留学生が参加するサマースクールは、現地生徒はいません。ビギナーレベルの英語力の生徒が、現地の生徒のサマースクールに参加することは、意味がありません。
留学生同士であれば、彼らの英語力を2-3段階に振り分けて、ひとクラス10名程度で午前と午後で4-5時間ほど英語学習をした後にいくつかのグループに分かれてアクティビティー(活動)が行われます。
英語での生活が初めてという留学生参加者にとっては、コミュニケーションの手段としての英語を学ぶ機会は恵まれるものの、どのようにして教室外で英語を使うかということが課題になります。
その課題への答えは先生が準備してくれるものではありません。サマースクールでの英語授業は、短期ゆえに、語彙を増やすとか、文法を体系的に学ぶというような読み、書きに必要な知識を詰め込むものではありません。
英語に慣れる、英語に親しむ、異文化について知るなどがサマースクールの目的であり、そのために授業外のアクティビティーや週末のピクニックや施設見学などがふんだんに組まれています。
博物館や美術館に行った感想を述べる、数名のグループに分かれて、アメリカと自国の文化の違いについて発表するなど、新たに知り合った世界からの友達と少しでも通じ合う、分かり合う、知り合うという作業を通じて、留学生たちは使える英語を短期間とはいえ学ぶことになります。
友だちができ、生活のリズムが理解できるようになると、留学生たちの自宅への発信は激減するようになります。「楽しかった」という印象は、サマースクール後半部分で作られることになります。

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