ボーディングスクールの学校規則について
ボーディングスクールの学校規則は学業と学校生活に関する規則に大別されます。学業は、卒業するための必須単位（履修する科目）、評価基準、禁止事項などが主な項目となります。
学校生活については、学校生活での禁止事項（飲酒、ドラッグ等使用、いじめ、情報流用、暴力）、健康管理、ウェブ使用の規定、服装（ドレスコード）、外出規定などから構成されています。
いずれのボーディングスクールもStudent Handbookという新入生のための学校ガイドブックをオンライン上で公開しています。一般的には60ページから80ページくらいの情報量になりますが、これらをすべて読む必要はありません。それは、私たちの一般生活で六法全書を覚える必要がないのと同様です。
では、何のためにこのハンドブックがあるかというと、生徒や学校スタッフが日々の学校生活でわからないことや、疑問に思ったことなどを解決するために参照するためです。
例えば、生徒の成績評価の基準は、テスト、授業態度、課題宿題の出来具合の比率がそこには明確に示されています。また、Ｗｉ－Ｆｉの使用規定や規則を破った場合の罰則についても同様にはっきりと誰が読んでも明らかになりように表記されています。
新入の留学生は、全く新しい学校での生活が始まるわけですから、学校の一部始終を知りたがるその心情は良くわかりますから、私は彼らが渡航をする前にこの本の読み合わせをします。
各項目を1時間ほどかけて解説し、特に日本の学校生活では見落とされがちなドレスコードやネット使用の規定遵守に関しては、念押しをします。
今までのコンサルタント経験では、留学生が規則を知らなかったゆえに罰せられてしまったということはありません。それは、学校の先生やスタッフが留学生の学校生活でのハンディを考慮して、入学時に学校規則理解のためのオリエンテーションを実施したり、日常のこまかな規則に関しては、その場での注意にとどめるなどしたりして、生徒たちが困らないように導いてくれるからです。
北半球の学校はあと1か月ほどで新学期がスタートします。サマースクールに行った生徒たちはそろそろ帰国します。この時期にStudent Handbookを自力で読んでおくと、英語の読解力をつけるためには大いに役立ちます。
