#2 文法学習-留学生のための英語学習
<昨日のブログに続きます>
中学、高校時代に留学して1年間で、英語が話せるようになっても、安心はできません。2年目以降の本人の成長は、その社会的な面のみならず、学習に関しても顕著であるべきです。そのために活用すべき時期が夏休みに他なりません。
中学生で留学する意義は、早期に英語を使いこなせるようになるとともに、なるべく早く英語の読み書きに精通することにあります。口頭による英語習得については、子どもたちが本来持っているサバイバル能力をもってして獲得することができても、読み書き力は本人の明確な意思と努力がなければ伸びません。
そのために役立つのが日本式英文法学習です。英語の基本規則を学ぶことによって留学生が現場で身に着けた「聞く話す英語力」を「読み書き力」に転換することができるようになります。
文法を学ぶことで、時制という英語特有の表現を納得することができます。いままでは、文法など構わず通じることに徹していた英語表現も、文法を学べばいかに自分の英語が稚拙なものかを理解できます。
留学生たちは、単に話せること、コミュニケーションができるようになったことに満足することなく、彼らの年齢にふさわしい英語表現と文章理解ができることに自覚を持ってほしいと私は心から思っています。
「それならば、留学準備のために日本で実用的な英語学習を行えないものか」となります。
これも若き留学志願者たちにとっては、難しい命題です。なぜならば、日本においては、英語が話せなくても、何ら困らず、悩まず、失敗も苦労もしないからです。
生活で英語が使うという必然があって初めて、彼らの英語習得のための意識は覚醒されます。テストのための英語では、それが使えようが使えまいが、生徒たちにとっては、他人事にしかすぎません。
留学初年度を終えた生徒たちに学んでもらいたい英文法は、下記のとおりです。
文型
時制
関係詞
不定詞と動名詞
態
分詞
仮定法
文型においては、英語表現の90%はS+V+Oであるということを聞いたことがあります。S+VやS+V+Oなどは10%のうちで、さらには、S+V+O+OやS+V+O+Cとなれば1-2%もないのではないでしょうか。しかしながら、日本の文法では、5文型は同時に学ばれ、均等に理解するように教えられます。
英語が話される現場で学んだ生徒たちは、現実を知っているがゆえに、日本式文法学習のみでは満足しません。
つづく