留学に役立つスポーツコミュニケーション
今年度から9年生としてボーディングスクールに留学する男子生徒がいます。
彼は、サッカー好きで中学時代はレギュラーで活躍しました。
その専心は彼の誇りであり、宝物でもあります。
今年の春の学校訪問では、
彼の学校選びの大きな選択基準がサッカー活動にあったようです。
メイン州のボーディングスクール訪問時、
その学校のツアーガイドを務めたのは、テニス好きの日本人留学生でした。
彼ら二人は、下記の点でとても意気投合しました。
1 勉強よりもスポーツ好き
2 留学を志す、留学を志している
3 人とのコミュニケーションが好き
ツアーガイドを務めた日本人留学生は、
その学校がメイン州のボーディングスクールリーグでは、
サッカーナンバーワンであること、
アドミッションスタッフの一人は、サッカーコーチであり、
彼がサッカー好きの志願者を世界から積極的にリクルートしていること、
学校そのものが小規模で先生と生徒の関係が良好であること、
彼自身がその学校で満足した成果を出していることなどを語りました。
1時間余りの施設見学ツアーで志願者本人はもちろんのこと、
同行したお父さんもツアーガイドを務めた日本人留学生の態度と
説明内容に深く感心しました。
スポーツの重要性を理解し、それを学校生活の中に組み込み、
バランスの取れた寮生活を送るというイメージを明確に持つことができた
男子生徒は、この学校を第一優先とすることを決めました。
幸いなことに、帰国後まもなく合格通知が彼のもとに届きました。
学校訪問から2か月後、ツアーガイドを務めた生徒が夏休みで帰国しました。
彼の好意で、その学校に在学している日本人留学生の食事会に
これから入学をするその生徒が招かれました。
4人の留学経験者に交じって食事をすることに多少の緊張感はあったものの
これからそこに留学するその生徒は、
既存留学生の彼らに歓待され、先輩後輩意識のない
彼らのフレンドリーさに改めて留学することへの意欲を沸かせました。
新入生徒は、なるべく日本に帰国することなく、
現地で過ごしたいと言います。
冬休みは日本に帰るとして、
寮が閉じる11月の感謝祭はどうしたらいいでしょうかという質問に、
留学3年目の先輩留学生は、サッカー(秋のスポーツ)で友達を作れば、
現地生徒たちは気さくに自宅に招待してくれると言いました。
スポーツを通じて結ばれる絆はとても太く強いものだと思います。
幸いなことに、スポーツそのものが
コミュニケーションの道具となり得るので、
英語力というハンディはそこでは致命的な障害にはなりません。
スポーツを中心に組み立てる彼の留学がもうすぐ始まります。