#2 手続きの電子化-ボーディングスクール
<昨日のブログに続きます>
出願の手続きがオンライン化される理由を昨日に続きて考えてみたいと思います。
第一に手続きのオンライン化は審査する側を楽にします。ボーディングスクールのアドミッションはアドミッションスタッフと学校管理者、留学生の場合はESLの先生など出願者の特性に合わせて情報を共有します。例えば、音楽や絵画に秀でた才能があれば、専門の先生が合否の話し合いに参加するでしょうし、スポーツであれば、担当コーチにもアドミッションスタッフは意見を求めるでしょう。そのような時に、オンラインデータの共有は紙よりもとても便利で合理的です。
第二に留学生に関しては、オンライン出願によって英語力の基準を学校側が明確に示せます。コンサルタントが出願を援助したとしても、出願者に対する4項目にわたるエッセイすべてを代筆などできません。もし仮にそれをコンサルタントが行ったとしても、インタビューで英語力の矛盾は当然のことながら露見します。自力でなく、人の力で入学できたとしても、その後に困るのは本人です。
出願をオンライン化することで、出願者の総合的な英語運営能力も試されることになります。
第三に出願をする側にしてみると、オンラインに取り組むだけの意欲があるかどうかが試されます。書類による出願と違って、オンラインは出願者の実用英語に対する初めての取り組みと言えるでしょう。英語を使うことがテストではなく試されます。それを受け入れることができる生徒でなければいけません。
日本と違ってボーディングスクールの出願はその期間が数日間に特定されることはありません。9月の新学期が始まって1月末の締め切りまでに5か月もの期間があります。長いようで、あっという間に過ぎていくこの期間で出願者の意欲が試されます。
ボーディングスクールの入試は、書類審査だけではありません。
出願者がもたらす学校側へのすべての情報が審査の対象となります。インタビュー、成績、推薦状など本人の情報を生かし、ベストマッチの学校を選定するためにオンライン出願による共通願書化が学校と出願者双方にもたらすメリットは大きいと思います。