チャレンジへの意味
世の中が進歩して、生活が便利で快適になればなるほど、若い人たちはチャレンジすることから遠ざかっていくように思います。
勉強にしても、既成のことにはチャレンジしても、未知なるものへのそれは回避されてしまう。しかし、容易く手に入れることができるものに人々は永続的な喜びを見出すようには、そもそもできていないように思います。
留学を新たな教育の場として考えることは、全く未知な世界へのチャレンジです。それによって引き出される可能性を人は期待します。そこには苦労が伴います。失敗もたくさんあります。そして、挫折することさえも否定できません。しかし、若いということは、とても素直にそれらの否定的な要素を受け止め、受け入れ、それでもめげずに精神の歩みを進められる力を持っています。
留学する子どもたちは、失敗を新鮮な驚きや喜びに無意識に転換する知恵と力を内在しているように思います。しかし、そのようなポテンシャルは今の日本の中等教育のなかで、理念としては尊重されても、それを具体的に引き出すような対策はなされていないと思います。
チャレンジは自ら行動を起こさなければできません。思い切って海外にチャレンジすることで、彼らの世界の視野を広げることができます。簡単ではないからチャレンジする子どもたちには、いろいろなバックアップが必要です。また、簡単ではないからこそ、家族の絆がより大切になります。
中等教育時代に留学を考えることで、教育をより人格形成に反映することができます。