アメリカ大学への出願-TOEFL/SATについて
アメリカの大学に入学するにあたって留学生が受けなければいけない試験としてTOEFLとSATとは、どのような試験でしょうか。その内容をより詳しく考えます。
現在のTOEFLはIBT(Internet Based TOEFL)呼ばれています。試験の時間は4時間30分ほどで、初代TOEFLと比較すると倍ほどになりました。Reading、Listening、Speaking、Writingの4種類の英語力試験ですが、インターネットを介して行うために、回答はキーボード入力になります。そのためパソコン操作に慣れていることが求められます。特にWritingは、キーボード入力ができなければ得点することができません。
満点は各分野30点、合計120点です。
おおよそですが、アメリカ方面の難関私立大学、難関ボーディングスクールへの入学には100点以上のTOEFL得点が求められます。ライティング、スピーキングを除いては、四択問題で、SATのように間違えた回答への減点はありませんが、ほぼ完全な解答が求められると考えていいと思います。
TOEFLは、難問、奇問はありません。
高校高学年から大学教養レベルで標準的に読まれる40行程度の文章を要約したり、内容を把握したりする技術に重点が置かれています。初期のTOEFLにあった文法的な知識を問う問題はほぼなくなりました。知識を問うのではなく、実際に文章が理解できるかが今のTOEFLでは問われます。
スピーキング、ライティングについては、どのような基準で採点されるかはわかりませんが、4択問題の採点とは違って、おそらく人が判定するものと思われます。日本人受験者にとっては、WritingとSpeakingという英語のアウトプットは日本の受験では、一般的ではありませんから、その対策はなるべく早めに行うことが求められると思います。
可能な限り、英語を使うこと、そのような環境を小学校の時から体験することをお勧めします。
TOEFLも試験である以上、受験者はそれに慣れることが必要です。最初は日本で1-2年程度の英語学習では、歯が立たないと思われるでしょうが、中学留学1年後、TOEFL、IBTで50点程度の点数を取る生徒はたくさんいます。1年にしてそれくらい留学によって英語力は伸びるのですから、2年目は学習計画がしっかりしていれば80点程度は達成できるのではないかと思います。
つづく