日曜コラム 春休みとオプション旅行
日本の学校の春休みが2週間前後なのに対して
ボーディングスクールの春休みは3週間ほどと長めになっています
この期間、日本に帰る留学生も多いのですが
多くのボーディングスクールでは、オプションで旅行が用意されます
日本の学校に比べて、学校全体で行う行事、運動会、文化祭などはありませんが
この期間に生徒の個別選択制(オプション)による
旅行があるのがボーディングスクールの特徴のように思います
この旅は、引率する先生がトータルに旅をコーディネートします
旅の目的、スケジュール、手配、現地活動などに
先生の意思が明確に反映するように思います
学校全体の行事では、そのような個性的な手配はおおよそ難しいのに対して
オプション旅行は驚くほどにアドベンチャーにあふれています
その目的地は、貧しい地域が多く、それ故に何らかの社会活動で
社会貢献をしようというものです
その地域のためになることを行うのがオプション旅行の主旨ですが、
たとえば、井戸を掘る、学校を作る、子どもたちの遊び場を作る
社会的施設で数日間の体験をするなど、それを計画する先生の
賭ける情熱と行動力によって、旅が成り立っているように思います
ボーディングスクールの規模が大きくなればなるほど
オプション旅行は多様になり、生徒の選択も多くなります
「選ぶ」ということがとても大切なボーディングスクールにおいて
授業や活動も個性的といえるのではないでしょうか
春休みのオプション旅行、参加者が少なければ最少催行人員に達せず
実行できないということもあり得ると思います
また、実行できても参加者が満足しなければ、翌年は実施されないでしょう
それ故に、参加者も引率者も旅に真剣に取り組むことになります
受験や試験とは全く関係ない分野で社会貢献というテーマを学ぶことは
おそらく生徒の将来に大きな影響を与えるのではないかと思います
今年も多くの留学生たちが今の時期、世界のさまざまな地域で
社会貢献に取り組んでいることと思います