選択する自由と責任 ニュージーランド留学
ニュージーランドから帰国しあわただしく一週間が過ぎました。今回の学校訪問は、移動時間が長く、1日1校のペースだったので、各校で比較的ゆっくりと時間が取れました。そして、留学生の担当者とも話す時間を多く持てたので、中学、高校という段階での学び方について、考えさせられます。
ニュージーランドは、日本に比べるととても若い国です。人口が450万人と驚異的に少ない割には、本州よりも大きな面積を持っています。大学の数は8校で独立経営されている私立の高校以下の学校の数は50校にも満ちません。100万人を超える都市はオークランド一つしかなく、国の主要幹線でこの国を縦断する国道1号線も都市や町を数キロ離れると片側一車線の普通の道路に変わります。
学年の数え方はYearで表されYear1からYear13まで通年で表現されます。一般的にYear1からYear6までがプライマリーと呼ばれる小学校、Year7、Year8がインターミディエートと呼ばれる中学校、そしてYear9からYear13までがハイスクールと言われます。
Year11からYear13の3年間、生徒たちの履修科目はほぼ選択制になります。NCEAと呼ばれる中等教育最後の3年間の単位制のプログラムをこの国が導入したのは2003年ころだったと思います。
日本と比べると選択の自由が遥かに大きなニュージーランドの後期中等教育期間ですが、留学生たちは、この制度をうまく使うことで、自分が学びたいことを、あるいは将来のキャリアに繋がる科目を選択することが可能になります。特に芸術系、音楽系、スポーツ系に秀でている生徒にとっては、自分の特性を生かしながら学校生活を送ることができると思います。
「教育は世界で選ぶ」ということがE-Conciergeを立ち上げた時の基本コンセプトでしたが、ニュージーランドの教育は、確かに選択の幅の広さ、深さという面で、とても魅力的なものではないかと改めて思います。
自分の個性、特性がもっとも発揮できる教育が世界のどこにあるのか。その一つの回答をニュージーランドのNCEAは与えてくれると思います。