アメリカメイン州 Fryeburg Academy訪問
<昨日のブログに続きます>
アメリカの東部、その最も北に位置しているのがメイン州です。日本の北海道とほぼ同じ緯度に位置していますが、例年であればすでに雪は消えているのですが、今年は先週初めの雪がすべての訪問校のグランドを白く覆っています。
昨日と重複しますが、下記、Fryeburg Academyの基本情報です。
Fryeburg Academy
総生徒数:578人(寮生145人、通学生433人)
学年:9年生~12年生
留学生(寮生)受け入れ学年:9年生~12年生
創立年:1792年
全校生徒に占める留学生の割合:16%(Boarding School Reviewより引用)
現在の日本人生徒数:0名
この学校は生徒数が平均的ボーディングスクールより倍くらいの規模ですが、寮生が少ない学校です。Fryeburg Academy以外にも、同州のMaine Central Institute、バーモント州のSt. Johnsbury Academyが同様の傾向にあるボーディングスクールです。
3校とも私立学校としての創立ですが、地域の要請で公立化されました。人口密度が低いこの地域ならではの合理的な学校運営といえると思います。
今回の訪問校のなかでFryeburg Academyのみが、2月と4月にほぼ1週間程度の休みを設けており、3月のこの時期、学校は稼働していました。
公立的な色彩のあるFryeburg Academyですが、ヨーロッパではフランス革命が起こったころに創立されたとても古い歴史を持っている学校です。もちろん、アメリカでは独立戦争が終わってまもなくの頃ですから、この地域で暮らす人々はとても少なかったことでしょう。そして、とても厳しい気候ですから、既存の私立の公立化は、この地域独特のニーズにこたえるものだったと思います。
この学校、現在、日本からの留学生は一人もいません。しかしながら、ESLクラスには、驚いたことに4名の先生がいるのだそうです。従って、英語力はゼロに等しくても受け入れは可能です。また、感謝祭休み、そして2月と4月の休みの時期は、留学生は自国に帰ることなく、学校主催のツアーやホームステイをして過ごすことも可能だそうです。
通いの生徒の多いこの学校は、スポーツや芸術、音楽の活動も盛んです。また、ESLクラスは、国語としての英語のみでなく、歴史や理科においてもあるので、英語力に大いに不安のある留学生にはお勧めできます。