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日曜コラム ボーディングスクール-サービスの質

ボーディングスクール、そのサービスの質は
日本のそれに比べてかなり低いと言わざるを得ません
日本的基準でいえば、「いい加減」のひとことに尽きると思っています
しかしながら、世界を見渡せば、日本的気遣いはけっして悪くは思われないものの
それが彼らのサービスのスタンダードとはいえません。
いくつかの例をあげます
ボーディングスクールは出願締め切り日までにすべてが揃わなくても
その後に書類やデータを提出できることが多々あります
英語圏のレストランでは、ウェーター、ウェートレスは
いつもお客様に意識を集中しているわけではありません
しかし、それが当たり前と思っている現地の顧客は、レストラン側のサービスの
不行き届きを指摘することは稀のように思います
今までで数回、同行したご家族の特にお父さんが彼らのいい加減なサービスに
憤りをあらわにしたのを体験しました
いい加減が「いい」加減としてプラスに捉えられることもあります
たとえば、交通事情や天候、そして突発的なスケジュール変更で
学校訪問予定時間を30分くらい遅刻する場合があります
そのような時、ボーディングスクールスタッフは決して嫌な顔をしません
むしろ、「たいへんだったね」などどこちらよりの発言をしてくれます
そのような時、大陸的寛大さに私は感謝します
きめ細かさでは世界で群を抜く日本ですが、そこまで期待しないし
求めないのも英語圏文化の現実であるように思います
どちらが良いのか悪いのかと判定してしまうのではなく、
「郷に入りては郷にしたがえ」という格言どおり、
それをすなおに受け入れる寛容さを日本人留学生たちは
自然に身につけているように思います
これからの若者に期待するのは、英語圏のいい加減さを受け入れることと共に
日本人の義理堅さ、真面目さ、几帳面さなどを
発信するパワーではないかと思います
評判の良い日本人を私は学校訪問で耳にするたび、
これからの時代は、日本の良さをプレゼンできる、あるいは単純に「言える」
日本人であってほしいと切に思います

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