日本の高校-国際教育への道
国際化を掲げる中等教育機関が90年代から比べれば多くなったように思います
ニュージーランドに出かける成田空港やオークランド空港では
制服姿の日本人高校生と思しき生徒の団体を良く見かけるようになりました
たまたまかもしれませんか、2月のニュージーランド学校訪問の帰り
ニュージーランド航空、NZ99便が成田に着陸したとき、機内のアナウンスで
「〇〇高校の皆さん、ニュージーランドでの(短期)留学体験はいかがでしたか皆さんにとって、心に残るものであったと思います。いつの日か、また皆さんがニュージーランドを訪れることを楽しみにしています・・・」
と日本人フライトアテンダントが言及したのには驚きました
もしかすると、その人はニュージーランド留学経験者であったのかもしれません
個人ではなく、学校が主催する1年以内の海外研修や留学が
私立中学、高校、あるいは公立高校にもこの20年くらいでかなり
増えたのではないかと思います
若い人たちが日本から出ることはとてもいいことと思います
そうすることで、彼らは日本を客観的にみることができるようになるでしょう
そして、いかに日本がいい国であるかを知ることでしょう
何がいいのかは、食べ物から学校での授業、語学のハンディ、
社会習慣、そして家族の在り方や文化など、千差万別でいいのです
そこから彼らは、異文化適応への大変さを必ず知るはずです
そして、多かれ少なかれ、「どうにかしよう」と現地で問題解決を
自主的に考えるようになります
それが彼らにもたらすプラス思考に繋がると私は思いたいのです
国際教育は決して、他言語に堪能になることではないと思います
言葉とは、自分の意思を伝える道具ですから、それそのものに
価値があるわけではありません
国際教育の原点は、Know thyself (yourself)にあると私は信じています
そのために自分を写す鏡としての異文化が強烈であればあるほど
自分が強く認識されることになると思います
最初は落ち込んでばかりでしょう、しかしそれで終わらないのが若さです
適応や順応を考える、工夫する、どうにかする、それらのサバイバル力が
彼らの未来を作ると私は信じています
そして、帰るべき家があることが、彼らにとってどれだけの希望となり
望みとなることか・・・
それを認識できたときに、国際化の芽が若者たちに植え付けられると
私は信じて疑いません