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日曜コラム 世界の都市、交通事情比較

息子の養蜂事業の応援のため、1年に5-4回、埼玉の自宅から
東京都心の首都高を通り、アクアライン経由で千葉県君津市に行きます。
地上から、ビルの合間の空間をくねくねと通り抜け、
海の上、そして海底に作られた道路を通り、やがてイノシシ、
鹿、サルなど人里はなれた田舎に至るのですが、
日本の都市の交通事情の一端を感じることが出来ます。
北米の東海岸には年に8回、西海岸南カリフォルニアには
年に2回ほど行きますが、もちろん学校訪問の交通手段は車です。
ニュージーランド、ヨーロッパには年に2-3度学校訪問に行きます。
東京、ニューヨーク、ボストン、ロスアンゼルス、オークランドといった
世界の大都市を車で走ってみて、各国の車社会の違いを体感します。
あくまでも私見ですが、都市としての広さ、人口集中度、機能集中度
といった面から手前みそですが、
東京は世界ナンバーワンではないかと思います。
その東京の交通事情ですが、首都高はいつも渋滞ばかりで高速道路では
ないとも言われますが、朝と夕方の交通渋滞は、世界共通です。
狭く、規模的にも決して大きくはない首都高で、交通集中時の
ノロノロ運転など、ロスアンゼルスの片側6車線のフリーウェイの
巨大ともいえる朝夕の交通渋滞に比べれば、かわいいものと思います。
ロスアンゼルスの渋滞を体験すれば、ニューヨーク、ボストン、
ロンドン、ジュネーブ、オークランドなどの渋滞も東京同様、
かわいいもののように思えます。
現代の車社会が作り出したおびただしい車列をロサンゼルスで見る時、
これでは地球が壊れてしまうと思うのは私だけでしょうか。
東京という大都市の移動手段は車ではなく、電車であるがゆえに、
あれだけの多くの人々が毎日、大きな混乱もなく、移動することが出来ます。
もし、満員電車の人々が車を利用して東京に通うとすれば、
この世界一の都市は瞬時にして、崩壊せざるを得ないでしょう。
それでも、世界中で毎日、車が作り続けられています。
これから、中国を中心としたアジアの人たちが車を持つのが当たり前になれば、
ロサンゼルスで体感した車社会の危機感がいよいよ現実味を
更に増すようにも思えます。
人間の作った文明がそのピークを迎えようとしています。
そこに至ることを予見し、防げるのは、人間の英知しかありません。
それを担っていくのは若い世代ですが、その彼らに
なるべく多くの社会実体験をしてもらうため、
私は自分のできることをこれからも続けていきます。

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