ボーディングスクールでの進学準備
<土曜日のブログに続きます>
ボーディングスクールの進学準備を考える時に、その中心となるのは、英語力です。その力はTOEFL、SSATなどの学力試験で示すことになります。
繰り返して述べていますが、日本に比べてボーディングスクールでは驚くほどに、進学対策のための学習がありません。特進クラスという考え方もありません。
進学については、カレッジカウンセラーという進学指導に特化した人および部署があり、生徒に個別で指導にあたるのが英語圏の学校文化です。そして、特進クラスの代わりに、科目別にAP(Advanced Placement)クラス、Honorクラスというような
留学して3年目、そのようなボーディングスクールの機能を十分に留学生が活用するためには、英語力の強化が不可欠です。しかし、先週、土曜日のブログでも書きましたが、ボーディングスクールの日常では、とてもTOEFLやSSAT、SATなど英語力を計る試験のために費やす時間はありません。また、通常の授業の中には、これらの試験の対策を教えてくれるクラスはありません。
そこで大切になるのが、土日や長期休み中の活用です。そもそもボーディングスクールでは、授業については、徹底して考えられていますが、その次の段階への進学については、生徒ひとり一人がその責任を全うするのであって、その対策を通常の授業に持ち込むという概念なないように思います。
ボーディングスクールはカレッジプレップと呼ばれていて、その意味は文字通り大学準備ですが、受験に対する準備ではなく、大学で学ぶことへの下地を作るということではないかと思います。例えば、少人数によるディスカッションを中心とした授業内容、リサーチ力の強化、多様な課外活動の奨励、スピーチや発表の機会の多さなど、大学生となりやるべきことを、すでにその前の段階で生徒に知らしめて、体験もさせるというものです。
日本の場合、進学準備イコール受験対策に焦点が絞られますが、ボーディングスクールの場合、試験対策というのは、生徒が自分で行うことというのが、当然と考えられていると言っていいでしょう。
受験対策に徹している中国や韓国では、ボーディングスクールに我が子を通わせている親から、TOEFL、SSAT、SAT準備について、クレーム的な要望もあるようですが、ボーディングスクールはそれを受け入れようとはしません。
つづく