#3 留学3年目の課題-ボーディングスクール留学
<昨日のブログに続きます>
留学初期が不安定なのに対して、安定するまでに半年から1年くらいの時期が必要です。
1年して帰国した時、留学前ではなかった自己主張や自分の意見をはっきりと述べるようになり、背筋が伸びて堂々としている様子などに、生徒の家族も本人が「留学で変わった」とはっきりと認められるようになります。
「大人になった」、「たくましくなった」、「成長した」など、親の子に対する印象はいずれもポジティブなものです。
コミュニケーション力は、留学によって明らかに高くなると言えます。留学先の学校に正規の授業として「コミュニケーション」があるわけではありません。しかし、英語で生活する日常では、この力が発達しないことには、うまく生活とその文化に適応することが出来ません。また、人に助けてもらうことのありがたさと自分で決めて、行動することの大切さを留学を通じて学ぶことにもなります。
日本とは全く違った授業スタイルに馴染むようになり、学校生活もたくさんの経験を積み重ねることで、留学生活はほぼ完成します。そして、次の学校すなわち、ジュニアボーディングスクールであれば、高校としてのボーディングスクール、また高校からの留学であれば、大学に対してどのように準備するかが、テーマとなります。
そこまでくれば、すでに英語力は学校生活面においては、完成していると考えていいと思います。
留学3年目、学力について真剣になおかつ将来を考えたうえでプランを立てる必要があります。現地生徒と同じような読み書き力を身に着けるためには、ボーディングスクールでの日々に生活における学習では不十分なところも多いと思われるからです。
ボーディングスクールのウィークデイはスケジュールがほぼ決まっていて、そのルーティーンの中に、例えばTOEFL学習やSSAT、SAT学習を組み込むのは簡単ではありません。放課後の2時間あまりは、スポーツ、芸術活動に取られますから、スタディーホールが始まる7時ころまでは、フリーというわけにはいきません。
もちろん、スタディーホールの時間は通常の授業の宿題、準備、そして復習もあります。それが終われば、自由時間ですが、消灯時間も決められていますから、多少の猶予はあっても、2-3時間を自分の学習のために費やすことは難しいことです。
つづく