ニュージーランド留学-ある校長の試み
今回訪問したニュージーランドの学校は下記ですが、St Peter’s Goreの校長先生、Kate Nicholsonさんから新たな教育的試みについて聞くことができました。
St Bedes College ●(南島クライストチャーチ)
Papanui College (クライストチャーチ)
Cashmere High School(クライストチャーチ)
Roncalli College (南島ティマル)
St Kevins College ● (南島オアマル)
Otago Boys High School ●(南島ダニーデン)
Kavanagh College(南島ダニーデン)
Bayfield College(南島ダニーデン)
Gore High School(南島ゴア)
St Peter’s College, Gore ●(南島ゴア)
Wanganui Collegiate School ●(北島ワンガヌイ)
注:●印は寮、ホームステイ滞在が可能な学校;括弧内は都市名)
その試みとは、9年生(日本の中学2年生)、10年生(中学3年生)のクラスで1週間のうち2時間を生徒が自らテーマを持って自主的に取り組むクラスを作るというものです。
その大前提となったのが、今までの知識偏重教育に対する変革です。世界がネットで結ばれ、多様な情報が瞬時に得られるようになった今、生徒たちのニーズに即した教育をより促進してもいいのではないかというのが彼女の新たなことへのチャレンジだそうです。
もちろん、生徒主体の学習機会の拡大はSt Peter’s Collegeに限ったことではありません。今回訪問した学校で留学生担当者は一致して、暗記教育はグーグルに取って代わられたということを否定していません。
また、宿題や課題は学校で作られた生徒のアカウントを中心に行われるのが一般的です。今回訪問したどの学校でもYear9(中学校2年生)への出願でありながら、留学生のノートパソコンあるいはタブレットは必携です。もちろん、それ以外にコンピュータを使ったITテクノロジー、デザイン、プログラミングなどのクラスもオプションで用意されていて、ひとクラスの全員が使えるパソコン教室もあります。
英語圏の中等教育に関しては、ネットの活用は当然のこととされているのは火を見るよりも明らかなことです。このような現実を目にした日本からの学校訪問ご家族は中等教育の英語圏の現状に驚くと同時に、日本のそれに対する概念を変えることに十分な根拠を得ることになります。