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TOEFLアップを実現するために-ボーディングスクール

TOEFLの点数が半年ほどで49点から65点にアップした8年生の留学生がいます。49点という点数は、一般的には、中学、高校留学の場合、1年間の留学で達成できる点数です。しかし、50点以上に点数を上げるためには、単語力、読解力の増強が必要です。
すなわち、50点まではコミュニケーション力でカバーできますが、それ以上の点数獲得のためには、本人の目的意識、学校生活での時間の使い方の工夫、集中力など、意思の力の応用と実践が必要となります。
TOEFLは世界の人たちが受けるために、その問題はかなり吟味されていると思います。また、日本式の英語試験と違い文法知識を問う問題はほぼゼロに等しく、あくまでも30-40行の文章の内容を理解し、それを要約したり、分解したりする力を試されることが基本になっています。
母国語が英語の人たちにとって文章の読解は小学校から継続して行われている学習作業ですが、留学生の場合、日本の中学校程度の英語知識ではTOEFLに太刀打ちはできません。そこで、留学初年度で身に着けたコミュニケーション力を基本に、どのようにしてTOEFLの高得点を獲得するかという作戦が必要になってきます。
本来であれば、中学校の段階から留学して膨大な英語による読書量をこなし、なおかつ授業に積極的に参加して、ディスカッションやプレゼンテーションを通じて論理的思考や多角的思考を身に着け、もって英語文章の読解力を1年くらいの短期間で飛躍的に伸ばして、TOEFL100を難なく達成という絵にかいたような中学留学の理想が実現すればいいのですが、現実は残念ながらそれほど甘くはありません。
「甘くない」ことの第一の理由は、ボーディングスクールの学校生活がそもそも学力向上のみで構成されていないこと、第二にTOEFLの点数向上のためだけの学習にそれほど魅力が感じられないこと、そして第三に留学して最初の年から次のゴールに向けてのプランが具体的に立てられるほどの留学生の精神的余裕がないことなどが挙げられると思います。
留学した本人にしてみれば、英語での寮生活という人生での初めての物理的、精神的苦労を乗り越えてやっと「自分なり」の生活の基礎を固めているのに、更にTOEFL学習という追い打ちがなんとも理不尽ではないかと感じられるのではないかと思います。
つづく

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