日曜コラム 生徒とのテニス
連休の中日、アメリカのニューヨーク州にある女子ボーディングスクールに
9年生として在学している生徒と、ボストン郊外にある男子ジュニア
ボーディングスクール8年生に在学している生徒、
そして私の実弟との4人でテニスをしました。
今年の夏休みに彼らとのテニスを予定したのですが、
その時はあいにくの雨でテニスが中止、今回は天気には恵まれました。
北風が吹いた分、寒く上下ともトレーナーあるいはジャケットが必要でしたが、
女子ボーディングスクールからの生徒は、なんとTシャツ、短パン。
「いつも、室内でテニスをしているので、長袖は持ってきませんでした」とのこと。
当初はとても寒く感じられましたが、15分も乱打をすると、
ジャケットは必要なくなり、30分後には、みな短パンになりました。
4人で順繰りに回ってまずはダブルスを12ゲームほど行いました。
シングルスに移る前のウォームアップ的ゲームでしたが、
風と寒さ、そして午前中の強い日差しがまぶしく、私はポーチ、ストロークとも
ミスが多く、ほかの3名のプレーヤーに「ゴメン、ゴメン」を連発。
続いて、シングルスですが、ジャンケンでの組み合わせ1試合目は、
留学組による3ゲーム、その次が私と弟、それ以降は対戦相手を変えて
勝敗に関係なく3ゲームを行った時点で次の組み合わせに移るという即席ルールで
メーンのシングルスがスタートしました。
初戦、ジュニアボーダーはフォア、両手バックともに強烈なトップスピナー、
対するガールズボーダーは、フォア、両手バックともに、フラット系のプレーヤー、
男子生徒は、女子生徒が受けやすいようにサーブを打ち、
彼女が返しやすいように返球するという8年生にしてはなかなかの気遣いがあり、
試合は一進一退で推移しましたが、お互いの決め球は、
スイートスポットを外した短い返球に追いつけるかどうかでした。
3ゲームを終えた時は、二人とも少し汗ばむくらいまで動きまわっていました。
続いての弟と私の3ゲームですが、彼は2か月ほど前、開脚ストレッチ練習中に
背中を奥さんに押されすぎて筋を痛めました
それ以降、私に対する連勝がストップ、今回は前回予定されていたテニスを
一回キャンセルして、左足、後部太ももの筋のリハビリを行い、
満を持してのゲームでした。
結果は、弟の3-0、私の完敗でした。
4人のゲーム、ミスの多いほうが負けるという流れは、明確でした。
帰りの車のなか、ガールズボーダーから私は、
「どうしたら思い通りに打ち合えるようになりますか」と質問されました。
私の答えは、「続けることだよ」だったのですが、彼女の4倍も生きている私の
その返事をどうとらえたか、ジュニアボーダーは無言、
彼女も「はい」とは言わずに無言でした。
できることなら、私や弟が彼らに追い越され、「参った」と言える時まで
テニスを続けたいと思います。
とにかく、ミスの多い自身のテニスですが、
コートで一番騒いでいたのもわたしでした。
元気さで圧倒されない、その精神をいつまでも忘れないようにしたいと思います。
私たちに付き合ってくれた、2人の留学生諸君には感謝です。