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週末コラム 暮の大掃除

今年もあと1週間となりました。
天皇誕生日の23日、今年最後の祝日は、
息子の養蜂事務所兼住居のある千葉県、君津市に行きました。
今回のミッションは暮の大掃除でした。
息子の養蜂事業は3か所の拠点があります。
一つは蜜蜂が活動をする巣箱を置いているエリア、
次に彼らが集めた蜜を採取する倉庫兼工場的なエリア、
最後にそれを加工して製品にする自宅兼事務所エリアです。
今回の大掃除の対象は、彼の生活エリアおよび、
いろいろな道具が置いてある倉庫でした。
息子は一人で採蜜から販売まですべてを行っているので、
機材の管理や自分自身の生活の整理整頓が完全ではありません。
無頓着に置かれていた養蜂用具を片付けていると、
半世紀も前の自分が小学生の頃を思い出しました。
学校が終わって、家に帰ると、その当時の遊び場は、自然でした。
季節ごとに遊びの内容は変化しましたが、いずれにしても、
バーチャルなものは一つもありません。
春になると、雲雀が鳴き、蓮華で覆われた田んぼを歩きながら
小さな川で魚を釣り始めます。
橋の下の比較的水がよどんでいるところ、
ざわざわと水が流れる浅いところ、
川の隣の沼など、場所によって釣れる魚の種類も異なりました。
そのようなことをなぜか息子の養蜂資材置き場は彷彿させられるのです。
彼が自然を相手にした農業を生業としているせいでしょう。
さて、暮の大掃除、ですが、掃除というのは気分が乗らないとはかどりません。
彼の倉庫は私たち夫婦をやる気にさせるのに、十分な要素がたくさん詰まっていました。
倉庫の掃除が終わると、今度はキッチン、ダイニング、そして
蜂蜜の最後の工程である封入やラベリングなどを行う居間の整理です。
掃除に慣れている家内は、てきぱきとやることを見つけて、自動的に体を動かしています。
たまっている洗濯物の処理や各部屋のかたづけなど、
やることは山ほどあることを言葉でなく、行動で表現しています。
「ひまなの・・・」と家内に言われ、咄嗟に「うん」と言った私に彼女は、
「どこでもいいから、掃除機をかけて」と私に指示しました。
この一言で、私に掃除のやる気スイッチが点灯されたようです。
玄関、廊下、作業場、台所など、バキュームしていると、
汚れのひどいところをどうしたらきれいにできるかというイメージが湧いてきました。
こうなると、私の頭のなかで掃除プログラムが作られて、
キッチン磨き、玄関掃除、落ち葉などで散らかった駐車スペースの処理など、
やることが山ほどあり、時間が足早に過ぎていきました。
息子の千葉の養蜂事務所に私たち夫婦は年に4-5回訪れます。
養蜂の繁忙期、息子の応援が主たる目的ですが、
暮の大掃除、今年は私のなかで、その行動がプログラム化されて、
嫌々やらされるのではなく、積極的に自ら動くという心のソフトを
作ることができた画期的な年末になりました。

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