ボーディングスクールの成績評価について
日本の中学高校とは違い、ボーディングスクールの成績評価は中間、期末という大きなテストの結果では行われないことは、かなりの回数、このブログで述べてきましたが、初年度、日本からの留学生がボーディングスクールで直面する不得意科目の授業では、日本の学校で身についたテスト対策に最重点を置くという考え方から離れることのできない生徒もいます。
ボーディングスクールでは、大きな定期テストの他に授業への参加度と宿題、課題の出来栄え、そして小テストの結果が成績評価に加味されます。
授業への参加度が高いということは、予習、復習がしっかりなされているということの結果です。授業で行われていることへの興味、関心が旺盛で、積極的に自分の意見を言えるということは、それなりの根拠がなければいけません。それを自分独自でも調べることは、ボーディングスクールのネット環境でれば可能です。
宿題や課題の出来栄えも、授業への興味と感心が大きくかかわることは間違えありません。ボーディングスクールの先生は、生徒にとっても魅力的な授業をしようと心がけています。そのために、生徒たちになるべく意見を言わせて、多様性を重んじ、授業を活性化させます。従って、授業そのものへの参加度合いがボーディングスクールにおいては、日本よりもはるかに重要になってきます。
誰にでも不得意科目はありますが、日本の場合は、定期考査の試験でどうにか及第点を取るようにして、授業や宿題は最小限の努力に止め、大学入試で選択しない科目なので、無難にやり過ごすというように考えられますが、ボーディングスクールではそうはいきません。
授業参加度、宿題・課題の提出率とその出来栄え、小テストの結果、大テスト(中間、期末)の結果がそれぞれ均等と言ってもいいほどに評価されるのです。
授業に参加できないということは、授業の内容が理解できないことに繋がり、その結果は宿題・課題の出来栄えにも当然反映します。
このような生徒の状態をほっておかないのが、ボーディングスクールです。では、留学生はどうしたらいいのでしょうか。
授業以外で先生に質問や相談をすることが解決につながります。「何をどのように質問していいのかわからない」というのも生徒の本音でしょう。しかし、興味の糸口を見つける、あるいは不得意科目に目をつぶらずに、どうにかして「不得意意識」を克服するということを、ボーディングスクールは生徒に望んでいます。
少人数制、授業外での先生やスタッフの学習援助、そして生徒間の学習互助など、ボーディングスクールの機能を知れば、不得意科目のとらえ方も変わる可能性があります。それが、生徒の将来に必ず役に立つとボーディングスクールの先生たちは考えています。ボーディングスクールで学んでいる留学生、あるいはこれから学ぶことになる人たち、不得意科目の克服のため、先生への質問にぜひチャレンジしてください。