アメリカの民意 - 大統領選挙
只今、ボーディングスクール訪問の旅でマサチューセッツ州、レオミンスター市にいます。
「あなたは特別な日にアメリカにいるわね・・・」、New Hampton Schoolのアドミッション
スタッフ、ミッシェル・コートさんから、別れ際に言われました。
「今夜には、新しい大統領が決まるでしょうね」
そして、アメリカの民意はトランプ氏を次期大統領に選択しました。
Make America great againというシンプルなメッセ―ジを掲げた彼を
アメリカの人々が選択した背景には、
現状を変えたい、あるいは変えようとするアメリカ人の強いエネルギーを感じますが、
果たして、何をどのようにトランプさんが変えるのか、
また、それが世界にどのような大きな影響を与えることになるかどうか・・・。
政治経験、軍隊経験のない人がアメリカ大統領となるのは、初めてだそうです。
これから、トランプ氏がアメリカをどのようにして、
過去にあったgreatに戻していくか、その実践に世界が注目するでしょう。
そこで、世界の歴史を振り返ってみて、思うことがあります。
世界の頂点に立った国は過去にたくさんありますが、その中のどの国も、
いわばgreatであり続けた国は一つもありません。
人間の一生のように、国も栄枯盛衰が必ずあります。
もし、トランプ氏がそれに逆らうような施策を力ずくで行えば、
アメリカ自身も世界もよい方向には向かわないと思います。
具体的なことは、まだわかりませんし、おそらくそれを正確に予測できる人は、
彼自身を含めていないと思います。
しかしあえて、これからの日米の関係を考えてみると、
トランプ氏が大統領になることによって、日本の企業も政府もより明確に
また正確に自分たちの立場を説明したり、主張したりしないといけなくなると思います。
そうでないと、great Americaの復活のために、お人よしで誠実な日本人はより
理不尽ともいえるアメリカに対する貢献や譲歩を引き出されるかもしれません。
60年代の強くて、裕福で、経済的余裕があったアメリカが、
半世紀もたたないうちに、強さと、裕福さを保つために、相当の無理をしいられて、
それを代弁した人物が結局、民意を得たように思います。
これからの新たな世界のなかで、教育の意味と内容がいよいよ問われる、
そのためにできることを私は行っていこうと思っています。