日曜コラム 2016年最後の学校訪問
今日から、学校訪問に出かけます。
今年に入って、海外への学校訪問は9回目、これが最後となります。
アメリカ東海岸地方は、すでに初雪が降り、紅葉も終わりの頃ですが、
大雪の心配は今の時期、それほど必要ないと思いますが、
できることであれば、雪に遭遇したくはありません。
最近、スイスの学校団体のコンサルタント向けレセプションで顔を合わせた
旧知のコンサルタントから、「毎月、学校訪問にでかけて飽きませんか」と言われました。
正直なところ、過去には「飽きる」と思った時期もありました。
ジュニアボーディングスクールは、その数が10校余りと少なく、東海岸に集中していますし、
ESLがあり、留学生を受け入れる高校ボーディングスクールの数も
東海外地方では20校~30校くらいですから、年に3回同じ学校を訪問するという
こともいままで何度かありました。
同じ学校、同じ人間、空も陸も同じルートとなると、自分の心のなかに
「飽き」が生じることも否定はできません。
しかし、自分が飽きようが飽きまいが、学校訪問はそれをする生徒と家族にとっては、
その後の進路を決める極めて重要かつ意義のある旅です。
そのように考えると、「飽きる」という自分の考えが、なんたる増上慢かと思えてきます。
アメリカの信頼できる教育コンサルタントは、頻繁に学校を訪問し、
それぞれの志願者に適切な学校を紹介することで、学校と生徒、そしてその家族との
信頼関係を築いていきます。
IECA(Independent Educational Consultant Association)のメンバーは、
ボーディングスクールでの校長経験者やDirector of Admission経験者が多い
とてもインテリジェントでスマートかつ、教育を愛する人たちの集まりですが、
メンバーとなるための必須条件の一つに年間学校訪問の回数があります。
北米のボーディングスクール、およそTABSのメンバー校に生徒を紹介するのであれば、
学校訪問というのは、好むと好まざるとにかかわらず必要なことです。
現在の私の学校訪問は、回数に関係なく新たな発見があります。
それは、学校施設面、学校での人間関係面、さらには、学校を離れて、
異文化に対するあらゆる面で好奇心さえ健全であれば、いくらでもあります。
故に、飽きてなどいられません。
時差ぼけがあっても、訪問中の平均睡眠時間が4-5時間であっても、
いろいろなトラブルがあっても、ボーディングスクールを紹介する
コンサルタントとしての基本は、自分の目でどれだけボーディングスクールのことを
具体的に知っているかにあると思います。
前回の訪問では、ルフトハンザという慣れない航空会社を使ったので、
パソコンを壊すという大きなミスをしてしまいましたが、
それも学習とこころえ、今年最後の学校訪問で、同行する生徒とそのご家族に
満足してもらえるように、努力したいと思っています。