ボーディングスクール訪問-2年後の入学
昨日の午後、Suffield Academy、Cushing Academy、Berkshire Schoolへの
学校訪問を終えてアメリカから帰国しました。
今回の学校訪問は、コネチカット州にあるRectory Schoolの8年生の生徒、
そのご両親と妹さんの4名で行ったのですが、いつもの学校訪問との違いは、
2018年9月入学を目指しているので、出願までにはあと1年間あることでした。
どうして、入学予定の2年も前から学校訪問を行ったかというと、
来年の出願を目指して、本人の学習意欲を鼓舞することが
第一の目標でしたが、合格チャレンジ校や安全圏にある学校を訪問することで、
出願に向けて、何をどのように準備したらよいかを家族で確認することも、
学校訪問の目標でした。
ペアレンツウィークエンドで、まず今年度の本人の学校生活状況を
それぞれの教科の先生と個別に話したところからのスタートでした。
幸いにも、本人は入学初年度の去年と比較して、今年は授業態度、
宿題提出率とその出来栄え、小テストなどの結果は良好で、
総合評価が90点を下回る科目はありませんでした。
本人の学習意欲が増しているので、来年の出願に向けて、
今回の学校訪問は、これからの準備のために大いに参考になります。
ジュニアボーディングスクールと比較して、高校としてのボーディングスクールは
学校の規模も施設もより拡大されます。
しかし、ボーディングスクールという教育の理念は変わらないといえます。
留学生に対して、どれだけ高い英語力を要求するボーディングスクールが
あるとしても、最終的な合否は、生徒としてのバランスと意欲という
総合評価によります。
今回、訪問した3校の特徴を昨日のブログで述べましたが、
結局は、本人が芸術、スポーツ、学術のうちの何を第一優先に考えるか、
さらには、社会活動や学内活動で自分の力を発揮できるところがあるかなど、
学校選択は、テストという尺度一つでは、決まらないのが、
アメリカ、ボーディングスクールの教育システムと言えます。
この考え方はおそらく、大学入学にしても全く同じではなかと思います。
アイビーリーグ校は、世界が認めた著名な大学ですが、
それが頂点と考えないのが、おそらく英語圏一般の認識ではないかと思います。
それ故に、英語圏の国々では、大学浪人という考え方そのものがありません。
学校訪問を終えて、Rectory Schoolに生徒を送りました。
18時のボーディングスクールは、とても静かでした。
自分の荷物を抱えて、足早に寮に戻っていった彼の後姿は、
1年前に比べると、一回り大きくたのもしくなったように私には見えました。