休日コラム ウィークエンドの学校訪問
アメリカの学校は基本的に土日が休みです。
TGIF(Thanks God It’s Friday!)という言葉をご存じの人もたくさんいると思います。
しかし、多くのボーディングスクールでは、スポーツや芸術活動を盛んにして、寮生活を活性化するために土曜日の午前中に授業を行い、午後の時間を競技スポーツの試合を組むようにしています。
土曜日を休みにしない代わりに水曜日を半日として、午後はスポーツの試合に充てるというのが、アメリカ東海岸地方の多くのボーディングスクールの習慣になっています。
一般的に授業がない時には、ボーディングスクールは学校訪問を受け付けていません。したがって、水曜日は平日でも午前の早い時間しか訪問予約を取らない学校がたくさんあります。また、土曜日の午前中は訪問者を受け付ける学校もあります。
先週の土曜日、午前中にSuffield Academyを訪問しました。予約時間は10時5分、概して訪問時間には大雑把なアメリカのボーディングスクールにしては珍しい時間指定でした。
20分ほど早めに学校に到着したのですが、予定時間までに4-5組の訪問ファミリーで待合場所は全員が座りきれない状況でした。
この学校のドレスコード(服装規定)は今の季節、授業時間帯はネクタイにジャケット着用ですが、土曜日はその必要がない規定になっています。今回のガイド役の生徒は、ゴルフ部に所属する12年生で、クラブのジャージを羽織っていました。
同行したこの学校に出願予定の生徒は、現在、ジュニアボーディングスクールに在学中でゴルフ部に所属していたので、ガイド役の生徒との話がかなり盛り上がっていました。
ボーディングスクールでは1年に3回のスポーツシーズンがあり、年間を通じて1つのスポーツのみを行うことはできません。しかし、生徒たちは自分が何を主たるスポーツとするかは、当然の認識と理解があります。
今回のガイド役の生徒は、ゴルフを自分の主たるスポーツとしているようで、私がお世話している生徒も同様にゴルフがメーンなスポーツであることで意気投合しました。
40分ほどの施設見学ツアーを終えてアドミッションオフィスに戻りました。通常であれば、これから生徒とのインタビューですが、今回は、来年出願予定の生徒の学校訪問であったので、生徒との個別インタビューは行わずに、親子から学校に対する質問を中心にしてアドミッションスタッフとの話が進みました。
どのような生徒を受け入れたいかという学校が志願者に期待すること、SSAT、TOEFLでの点数、推薦状で学校が知りたいことなど、来年に出願を控えた生徒には重要な情報を知ることが出来ました。
つづく