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SSATについて

SSATとは、Secondary School Admission Test、すなわちボーディングスクール入学に関して英語と数学の学力を計る学力試験です。TABS(北米および一部ヨーロッパのボーディングスクール協会。209校の加盟校があり、主要なアメリカボーディングスクールはすべてこの団体に加盟している)加盟のボーディングスクールのすべてがSSATスコアを要求するわけではありません。
具体的にはランク4以上、ESLのないボーディングスクールはSSATスコアの提出が必要とみて間違えありません。
SSATはSAT(Scholastic Assessment Test:アメリカの大学入試のための英語、数学を基本とした学力試験)のジュニア版といえます。二つの試験の最大の特徴は、間違えた解答は正解から差し引かれるということです。正解は1問につき、1ポイント、間違えた解答はマイナス0.25ポイントです。日本からの留学生は一般に試験対策として、「すべてに解答する、解答用紙に空欄は作らない」と指導されている場合が多いので、英語のVerbal(単語力と文章分析力を問う問題)はマイナス点になってしまうこともあります。
数学力を問う問題についても、計算問題であれば、正解は期待できますが、代数、幾何、文章題となると、英語力が足りないので正解が出せないということもあります。
不正解で正解が1/4マイナスになるということは、4択のうち、正解を2つに一つに絞れない、あるいは正解が全く分からないような場合は無回答のほうが良いということです。
ジュニアボーディングスクールに留学して1年程度、英語での聞く、話すに慣れて、日常生活が支障なく行えるほどになると、ある程度、読み書きも上達します。TOEFLも留学前は、スコアにならないという状況から1年後には50点を超えるくらいにまでになります。
TOEFLで50点が達成できるのになぜSSATは10パーセンタイル(最高99パーセンタイル、最低1パーセンタイル)以下、特に英語は5パーセンタイル以下などという異常な低さは、不正解は正解から1/4ポイント減点されるということを知らなかったために起こる現象と言えるでしょう。
SSATのウェブのスコアの項目には、この試験の性格上、正解率が50-60パーセントくらいになるように問題が作られているとあります。すなわち、Verbalセクションでのわからない単語は無回答として、不正解による減点を最小限にとどめれば、ジュニアボーディングスクールに1年留学し、英語の基礎を身に着けた生徒は、50パーセンタイル程度は達成できると思います。
ジュニアボーディングスクールに7年生あるいは8年生として入学した場合、1年目は英語環境に慣れることと、読み書きの基礎作りに徹します。そして2年目からSSAT対策を進めることで、高校としてのボーディングスクール、ランク4、ランク5への入学への道が開けます。

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