大坂なおみ選手にみるこれからの教育
日曜日以来、大坂なおみ選手の話題がマスコミを賑わしています。
アジア人初、世界ランキング第一位という快挙は、日本人のみならず
アジアの人々にとってもプロテニス界において
新たな希望をもたらしたに違いありません。
大坂選手は、現在フロリダ在住です。
Wikipediaによれば、彼女は日本とアメリカの二重国籍、
所属は日清ホールディングス、そしてマネジメントはIMGとなっています。
IMGと言えば、錦織圭選手がテニス留学をしたところで、
彼は今でもアメリカ、フロリダ州、ブラデントンにあるIMGを
テニス活動の拠点としているそうです。
世界ランク5位以内に入り、10位以内を複数年維持しているのは
男子では錦織選手のみ、女子では過去2年間に飛躍的な躍進を遂げ
世界ランク1位になった大坂なおみ選手だけです。
大坂選手、錦織選手に共通しているのは、その躍進はアメリカで成されていて
両名とも欧米のテニストーナメントの文化に精通しているところです。
彼らの躍進にIMGいうテニスマネジメント組織の存在は欠かせませんが、
大坂選手については、日本とアメリカという2つの国籍を持っているがゆえに、
日本を選択した理由が気になります。
Wikipediaよると、2011年に全米テニス教会が彼女にそれほど関心を
持たなかったために、彼女の父親がテニスの国籍は日本を選択したとあります。
彼女は当時11歳でしたから、本人にはテニスを日米どちらの国籍で行うか
その判断はできなかったと思います。しかし、この2年間の急成長で
全米テニス協会は、おそらく彼女にアメリカ在住のみならず、
テニス教育もほとんどすべてアメリカで行われことを理由に
彼女にテニス国籍をアメリカにするように依頼があったと思います。
国籍の選択という大きな決断を「日本」で維持している大坂なおみ選手、
そこには彼女がお母さんから受けた日本への思慕、少なからぬ母国への思い出、
そして早期から彼女のテニスへの資質を認めた日本への感謝など、
日本への愛情が欠かせないように思います。
それを成した根底に「教育」の根本があるとするのは、
私の思い過ごしでしょうか。
大坂選手は成人となり、テニスという世界で頂点に立ちました。
これからの彼女を支えるのが、彼女が今まで受けた広義な意味での教育で
あってほしいと私は思っています。