日曜コラム 祝大坂なおみ選手 全豪オープンテニス優勝
テニスの大坂なおみ選手(21歳)が全豪オープンで
チェコのクビトバ選手(28歳)をセットカウント2-1で降して優勝しました
日本のみならずアジアのプロテニス選手として初のグランドスラム2勝目であり
さらには全米、全豪の2冠達成です
この試合、ご覧になられた人を多いと思います
伊達公子さんのコメントがとても印象に残っています
第1セットを大坂選手がタイブレークの末、7-6で制し
続く第2セット5-3からクビトバ選手のサービスゲームを0-40として
3回のマッチポイントを握りながら結局
クビトバ選手に5-7とこのセットを取られてしまいます
そこで伊達さんは、「21歳と28歳のゲーム」とこの試合を評します
伊達さんの言う通り、3回のマッチポイントを逃した大坂選手は
平常心を失い、ミスを連発、それを冷静に見逃さなかったクビトバ選手に
4ゲームを連取されてしまうのです
試合の流れから言えば、圧勝モードを逃した大坂選手に対して、
流れに乗ったクビトバ選手が自己の経験と実績にものを言わせて、
第3セットは大坂選手不利と思われました
大坂選手は第2セットを落として、半泣き状態であり、ミスの連発に
自分を見失いつつあったのですから無理もありません
しかしながら、第3セットの結果は6-4で大坂選手が勝利をおさめます
大坂選手は21歳ながら28歳のクビトバ選手を降しました
第2セットの波乱から第3セットの立ち直りという大坂選手の心境
そして第2セットの終盤から自らのペースを取り戻したクビトバ選手の心理
テニスを愛する人たちにとっては、
将にテニス史に残る一戦ではないかと思います
大坂選手の勝因はどこにあったのかと思います
おそらく、第2セットを落としたことの客観的分析が即座にできたことに
あるのではないかと思います
1年前の大坂選手であれば、第2セットを落とした時点で
自己コントロールが効かず、自暴自棄に陥りこの試合を
ものにすることが出来なかったでしょう
大坂選手のみならず、プロのスポーツプレーヤーであれば誰しも
自分をあくまでも客観的にみる、すなわち相手に対して客観的になれることが
どれだけ大切なことか理解できるでしょう
大坂選手、技術、体力面での充実に加え、自己制御における成長が
これから続けば、世界4大大会制覇、グランドスラマーも夢では
ないと思います