サマースクールの時期と参加者
アメリカのボーディングスクールでは多くの学校がサマースクールを開校します。その時期は6月と7月が中心で8月上旬に終了します。8月から始まるサマースクールもありますが、その数はとても少なく、例外的です。
日本の夏休みは8月が中心ですから、日本からサマースクールに参加したい生徒はアメリカ、カナダのボーディングスクールでは、多くの場合、日程が合いません。
北米ボーディングスクールのサマースクールに参加する場合、他の国からの参加者についてもあらかじめ理解しておく必要があります。参加者の多くはアジアの国々の出身でその中でも中国が群を抜いて多いのです。一般的に彼らはグループで行動する傾向にあります。英語圏にも関わらず、授業中以外は中国語が多く聞かれるといった環境であることを北米のボーディングスクールのサマースクールに参加者する生徒は知っておく必要があると思います。
そこで注目したいのがニュージーランドです。この国の8月は真冬ですが、日本の冬のような厳しい寒さはなく、主要都市とその周辺で雪が積もるほど降ることはありません。Year9からYear13までが一般的な高校ですが、多くの学校が留学生の受け入れを行っています。
8月は通常の授業が行われる月なので、例えばこの時期に1か月の英語研修を通常の学校で行うとすると、その内容は現地生徒のための一般の授業に参加するということになります。もちろん、参加者は、英語に関しては初心者という前提での受け入れですから、体育、芸術、音楽、料理、木工など、英語の読み書きの課題が少ない科目を参加者は割り当てられることになります。
英語力の程度に応じて、歴史や国語としての英語クラスに参加することも可能です。また、ESOLという留学生のための英語クラスを持っている学校も多くありますから、日本からの参加者はそのクラスで勉強することにもなります。
8月にニュージーランドを訪問すると、日本の制服を着た高校生グループをよく見かけます。特に、女子高校に多いと思います。ニュージーランドでは、日本からくる団体生徒のために、学校の一部を特別に提供して日本人生徒のためのオリジナルプログラムも作ってもらえるのです。
今年の夏休みもあと1週間あまりです。この情報が来年のサマーは、どこで学ぶかということの参考にしていただければ幸いです。