留学コンシェルジュ

#1 ボーディングスクールの発想と準備

先週のブログは、英語力を伸ばすための方法や手段について述べました。中学校から留学した生徒がほぼ1年で英語が話せるようになること、その後の留学で必要な英語は、試験で点数の取れる英語とはほぼ無関係の読み書きに必要な英語知識になり、それに対応するために留学生たちが2年目、3年目の留学生活をどのように行うかなどについて述べました。
さて、留学当初の戸惑いと意識の混沌を最小限にするために最も効果的な対処方法について考えてみたいと思います。まず、留学を決めた本人の親からの質問で一番ポピュラーなのが、「留学のために日本で何をしたらよいのか」ということです。その回答は、英語での読み書き力に取り組むことですが、日本にいて、それを学ぶことは実はとても難しいことなのです。
一般的には、留学するのであれば、英語が話せることが第一と考えられていますが、それは中等教育機関への留学に関してはあてはまりません。その理由は、留学する生徒たちが、かなり早い時間にコミュニケーションの手段としての英語を学んでしまうからです。
繰り返しになりますが、英語に困る時期は最初の1か月くらいで、3か月ほどでサバイバル英語をマスターし、半年後にはおおよそ生活に困らなくなります。
その次の段階が現地での英語学習の実践となるわけですが、留学初年度でTOEFLやSATなど、英語力を計るためのテスト勉強を学校ですることは、ほぼ皆無です。そのような知識を身に着けたところで、学校での勉強に直接に役立つわけではないからです。では、何を学ぶのでしょう。
国語としての英語、理科、社会、そして数学ですが、英語は留学のために編成された特別クラス、そしてあとの3科目は現地の生徒と同じクラスでの勉強となることが一般的です。英語の基本もできていないのに、どのようにして理科、社会、数学などが学べるのでしょうか。ボーディングスクールの場合、それはおそらく、それぞれのクラスでの先生の配慮が大きなカギになっていると思います。すなわち、15名以下の少人数クラスであれば、英語に大きなハンディのある留学生に対して、彼らがどうにか授業についていけるだけの配慮を与えることが可能になるのではないかと思います。
つづく

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