#4 月曜日~金曜日 - ボーディングスクールでの生活
ボーディングスクールでの日常は、おおよそ午前7時の朝食から始まります。授業は、8時から8時30分、に始まり午前中に3~4時間、昼食後、午後2~3時間の授業があり、学習の時間が終わるのは午後3時から3時30分です。
その後、4時前後から1時間半から2時間ほど、スポーツ活動が行われます。アメリカの場合、大学レベルではアメリカンフットボール、バスケットなどが国民的熱狂のもとに大きなイベントとしてマスコミも取り上げますが、高校レベルでは、日本の高校野球のような盛り上がりはありません。
ボーディングスクールの多いアメリカ東海岸地方では、1学年で3つのシーズンに分かれて、アメリカンフットボール、バスケットボール、サッカー、野球、ラクロス、(グランド・アイス)ホッケー、テニス、ゴルフ、水泳、陸上、などが行われます。
いずれの競技スポーツも半径100マイル(160キロ)くらいにある学校とのリーグ戦が行われ、毎週のように対抗試合が開かれます。各校ともメジャースポーツの試合は学校を上げての応援が展開され、熱狂します。この盛り上がりは、ボーディングスクールライフの大きな特徴ともいえるでしょう。一般的には、週に2回程度の試合がどのボーディングスクールでも組まれているようです。
スポーツが終わると、入浴(シャワー)時間があり、その後に夕食になります。生徒と先生が親しくなるように、ジュニアボーディングスクールではアサインドシートと呼ばれる固定席が一般的ですが、さすがに高校になると学校の規模が大きくなり、生徒にはより主体的に生活を行うことが求められるので、着席は自由としているところが多いようです。
食事の内容については、毎年述べていますが、10年前に比べるとどのボーディングスクールも格段に美味しくなっているように思えます。また、アレルギー体質の生徒に考慮して、主食やサラダ、スープ、パンなどが選べるようになっています。
食事が終えると、スタディーホールという自主学習時間になります。中学、高校のボーディングスクールとも、スタディーホールの長さは1.5時間から2時間程度です。月曜日から金曜日まで、生徒が学習する時間帯を必須としているところが、ボーディングスクールの大きな特徴といえるでしょう。
この2時間あまりの学習で受験に十分に対応できるかどうかという疑問があります。
日本式、暗記型の学習においては、1日2時間程度ではとても不十分と言わざるを得ないでしょう。しかし、アメリカの場合、暗記型学習が中心ではなく、授業そのものも日本のような先生との対面講義形式ではありません。
つづく