♯2 ボーディングスクール大学受験―親への質問
<1月4日、金曜日のブログに続きます>
ボーディングスクールの受験は、11年生の半ば、新年あけて本格化することを先週金曜日のブログで述べました。カレッジカウンセラーというボーディングスクール生の進学担当者から発せられる生徒の親への質問を前回網羅しました。今回はその具体的な内容について、解説したいと思います。
How would you rate your knowledge of today’s college admission process?
この質問は、進学準備に入ろうとしている11年生の親に対して、どれだけ彼らが我が子の入試に対する段取りを知っているかを確認するものと思います。
アメリカの大学入試は繰り返し述べますが、日本のような各大学が主催あるいは指定する合否を決める入学試験はありません。出願はcommon applicationと呼ばれる専用出願サイトの必要事項を完成することで終了します。
出願者本人の基本情報の入力、出願費用の支払い、推薦状の提出、成績証明書の提出、志望の動機等5-6項目の本人の作文といった基本情報はすべてオンラインで処理されるのが現代のアメリカの大学受験の実際です。
子どもの独立という点では、日本よりもアメリカのほうが早い、あるいは進んでいると思われていますが、大学入試に関しては、親の関わりがボーディングスクールではしっかりと求められることになります。
Which of your child’s qualities or accomplishments would you most like colleges to know about?
我が子の高校時代の学校での業績についての質問です。出願校に知ってもらいたい事柄は、もちろん学業成績だけではなく、スポーツ、音楽、芸術、社会活動、そのほか親が忘れえない我が子の成したことが回答の対象となります。
学業成績に終始する日本の大学入試に比べて驚くべき質問ではないかと思います。
Please list a few adjectives that describe your child.
この質問は、中学、高校ボーディングスクールの出願時にも求められている質問です。我が子の性格について、形容詞を当てはめるもので、とてもシンプルな質問ですが、志願者本人を親がどのように捉えているかを明確に知ることができると思います。一般的には、kind, cheerful, friendly, positive, focused, optimistic, honest, proactiveなどとなります。
つづく