4 学校選定の手順 - アメリカ テンスクールズ
<昨日のブログに続きます>
テンスクールズに入学するための英語力はTOEFL100点以上と考えられます。これはあくまでも目安であって、絶対ということではありません。同様にSSATですが、80パーセンタイル以上がおそらくテンスクールズの場合、学力の基準となるでしょう。
学業成績については、日本とアメリカで絶対評価の基準が違いますが、アメリカ人のテンスクールズの志願者の成績はほとんどがストレートAではないかと思います。日本で言うところのオール5ですが、日本の中学校の場合、この成績を取れる生徒の確率は上位2-3パーセントと思いますが、アメリカではそれよりも多いと思います。そのような状況を考慮しても日本からの出願の場合、その平均成績は4以上が望ましいと思います。
現在のブログのテーマは「学校選定」についてですが、ボーディングスクールでの教育を選ぶ場合、学業成績だけで合否が決まるわけではありません。特に、テンスクールズともなれば、世界中から願書が集まってきます。その出願者はみな英語が普通に話せて、読み書きができるだけでなく、成績も優秀なのです。
日本の場合、成績が優秀であることをさらに追及していき、より高い知識が求められます。そうなると、おおよその生徒は、勉強に興味を失い、ある程度のところで妥協します。それをしない忍耐強く、勉強への集中力を持続できる生徒が頂点に立てるのでしょうが、ボーディングスクールの場合、スポーツ、音楽、芸術など、学業実績以外の要素で自分の個性や特性を表現できることが、多くの場合、合否を左右する要点となり得ます。
テンスクールは、TABS加盟のボーディングスクールのなかでは、寮生の数が500名以上とかなり多く、教えられる内容もいわば大学並みです。以前にブログでテンスクールズの一つ、Philips Academy, Exeterの履修科目を紹介したことがありました。その数は240以上ありました。ボーディングスクールでは、高校でありながら、自らクラスを選択して学ぶことが当たり前になっています。与えられるのではなく、自らが選ぶわけです。
そのような学校文化がボーディングスクールの基本にあることを踏まえたうえで、次回はテンスクールズの次、ランク4のボーディングスクールについて考えてみたいと思います。
つづく