学校選定の手順 2 - ボーディングスクール
<先週、金曜日のブログに続きます>
データよりも自分の直感を優先するのがボーディングスクールの学校選定の基本にあるというのが、前回のブログの結論です。アメリカのボーディングスクールの場合、出願と学校訪問はセットとして考えられています。日本からの出願でもボーディングスクールの場合は、現地の学校を訪問することを強くお勧めします。訪問してみることで、治安の問題、生活管理、食事、学校での日常生活を感じ取ることができます。
親の立場として「英語がわからない」ことは、学校訪問については、大きな問題ではありません。親の面接というのは、実質的にはありません。学校が親に子どもの教育方針や日常生活での留意点などを聞くことがありますが、基本的には親からの質問に学校が答えるために生徒とは別に、親との質疑応答の時間を設けます。従って、親から質問がない場合は、親の面談は短時間で終わります。
親子で学校を訪問することで、単に留学先を選定するだけではなく、親も留学先の学校の環境を体験できます。留学に関して親として気になること、心配なこと、不安なことなどは、率直にアドミッションスタッフに質問できるだけでなく、すでに留学している日本からの生徒とも話すことができます。彼らからの留学に対する意見は親にとっては貴重な生きた情報源となります。
学校訪問は渡航から帰国まで一週間程度の旅となります。その間、親子で四六時中一緒にいるということは、日本での生活ではなかなか出来ないことです。この一週間の目的は、進学先校の合否を決めるとともに、入学の優先順位を決めるためのものです。観光旅行とは違い、食事や訪問先に豪華さや壮大さは求められないかもしれませんが、異文化での学校生活がどのようなものかを知り、家族が留学という目標に向かって進んでいくために大きなインパクトとなるだけでなく、留学の意義や将来への展望を刺激するためには、なくてはならない「家族」の体験となるでしょう。
では、そもそも訪問する学校がどのように決定されるのかということについて、次回から考えてみたいと思います。