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日曜コラム よく飲みよく食べる in USA

一週間ほどの学校訪問の旅で生徒たちに共通することがいくつかあります。
一つは彼らが良く寝ることです。
1回で2時間あまりのロングドライブが当たり前なアメリカでは、
おおよそ生徒諸君は車移動の8割は寝ています。
そして、ホテルでは通常の睡眠時間はしっかり確保します。
保護者の皆さんは、そうはいきません。
訪問初日、二日目くらいは、「昨日は二時から一睡もしていません」
などのコメントを今までに何度となくお父さん、お母さんから聞きました。
今回の訪問は生徒と私の二人旅でした。
いつものことですが、子どもたちは本当によく寝ます。
体力があるから、昼も夜も平然と睡眠を取れるのだと思います。
睡眠の確保という点において、おおよその生徒が1日くらいは
夕食をパスします。
今回も例外ではなく、訪問2日目でそれが起こりました。
寝ぼけている生徒に食事をする旨を伝えると、「寝る」ほうを彼は取ったので、
無理は言わず、私は一人でレストランに行き、簡単に食事を終えるために、
カウンターに座りました。
すると、70歳は超えるであろうご婦人が杖をついてレストランに入ってきました。
一人でカウンターに腰かけると、彼女が注文したのは、その透明な色からして
ジンライムかギムレットだったと思います。
日本の洒落たカクテルグラスの10倍もあるような巨大グラスになみなみと
注がれた強いお酒をその人は飲みながら、一人で悠々とテレビを見て、
クラムチャウダーのようなものをスプーンで食べて、去っていきました。
高めのストールに巨大なカクテル、カウンター内で愛想もなく忙しく立働く
バーテンドレス、そして、そこに一人で来る大柄な杖をつくご婦人、
日本では見ない光景でした。
Fessenden Schoolでは、アドミッション責任者、
カレブ・トンプソンさんのご好意で、日本人生徒全員4名と一緒に
日本食レストランで昼食をしました。
6年生の一人を除き、みなスシ2人前やどんぶりもの2人前などダブル注文でした。
ここでは遠慮は不要、素直に良く食べる生徒たちです。
ボーディングスクール訪問は、自分の常識を覆すような発見が必ずと
言っていいほど毎回あります。
それがかけがえのないエネルギーとなって、「また来よう」ということになります。
もちろん、私の数倍、あるいは数十倍もの発見や楽しさ、そして驚きが
ボーディングスクールを訪問する生徒やそのご家族にあると私は確信しています。
次回の訪問はゴールデンウィークになります。

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