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ボーディングスクールの教育

Fessenden SchoolとFay Schoolを2日間にわたって訪問しました。両校ともボストンのローガン国際空港からフリーウェイの90号線をほぼ真西に30分、45分ほど走ったところにあるジュニアボーディングスクールです。
Fessenden SchoolとFay Schoolは共に数少ないアメリカのジュニアボーディングスクールを代表する学校と言えると思います。Fay Schoolは創立年が1866年、アメリカで一番古いジュニアボーディングスクールです。Fessenden Schoolはボストンから最も至近距離にあるジュニアボーディングスクールでアメリカが世界に誇る私立の大学が数多く近隣にあるばかりでなく、ボストンというアメリカを代表する学園都市の住宅地にあるため、土日の課外活動が年間800件を超えるという生徒たちにとっては魅力のある学校です。
学校内容の詳細については過去に数回紹介させていただきました。興味のある方はブログ内検索で学校名を入力して閲覧してください。
今回の学校訪問で驚きの再発見は、ジュニアボーディングスクールで行われている教育の内容にありました。この両校に限ったことではなく、更にはボーディングスクール全体に言えると思うのですが、これらの学校では、暗記教育がほぼ皆無に近いということです。歴史学習に代表されるようないつ、何が起こったかという時系列による暗記をほぼ一切行わずに、これらの学校では生徒の学習評価は、課題レポートの結果で行われるというのです。そこで問われるのは、調査力、批判的思考力、問題解決力、多面的思考力、発表力、自主性、発想力などです。
Fay Schoolでは歴史のクラスでは定期試験は一切行われていないのだそうです。
では、どのようにして生徒の学力を評価して、さらに歴史で必要な俯瞰的な知識はどのように養われるのでしょうか。
まず、評価については、読み書き力が重視され、課題に対する報告書形式のレポートが中心になります。歴史上の主たる事件とその背景は、もちろん授業では教えられるとのことでした。しかしながら、テキストを中心とした暗記による事件のチェックや知識の蓄積には先生方は興味を示さないというのです。
ディスカッションによる授業は、ボーディングスクールの文科系科目においては、当然のこととされ、15名以下の少人数クラスで思考力、発想力、表現力、独創力が徹底して重視されることについては、繰り返し述べてきましたが、その徹底ぶりがあらためて認識できたのが、今回の学校訪問でした。
つづく

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