Epsom Girls Grammar School ― 魅力のある学校
<先週金曜日のブログに続きます>
日本とは季節が逆のニュージーランドのオークランドに来ています。
日中の日差しは強く、気温は20-24度で湿度が少ないので、
晴れれば快適ですが、雨模様の日は、時折シャワーのような雨が降ります。
先週のテーマ、魅力のある学校について、
ニュージーランドで考えてみたいと思います。
訪問したEpsom Girls Grammar Schoolについての基本情報です。
名前:Epsom Girls Grammar School(女子のみ)
学年:Year9(中学校2年生)~Year13(高校3年生)
生徒総数:2082名
留学生総数:112名
人種構成:
ヨーロッパ系NZ人 47%
マオリ(先住民族) 6%
サモア 3%
トンガ 2%
他の太平洋の島国 1%
中国 14%
インド 5%
韓国 5%
イギリス 4%
他のアジア 4%
その他 5%
(日本人6名)
オークランド大学から徒歩でも行けるところにあるこの女子のための学校は
日本の教育システムから考えると中途半端ですが、ニュージーランドでは、
Year9からの中等教育機関はごく標準です。
この学校の大きな特徴は、公立の学校でありながら寮のあるところです。
9年生の留学生が寮に入ることは稀とアドミッションスタッフは言っていますが、
それを受け付けていない訳ではないと寮を担当する先生は言っています。
アメリカのジュニアボーディングスクールの寮と比較すると、
この学校の9年生の部屋は畳3畳分くらいのスペースと狭く、
ベッド、折り畳みのベッド、備え付けのクローゼットがあり、
ドアはなくカーテンのみで仕切られています。
上級生になるほど、一部屋のスペースは大きくなり、建物も新しくなるようでが、
パンフレットには、新設寮の9年生の申し込み締め切りは4月下旬、
その他の学年は9月とありました。
留学生のためのESOL(English Speakers of Other Language)クラスは3レベルに
別れており、11年生以下は各学年での必須科目と共にESOLのクラスを
取ることができます。
この学校のDecile(住民の所得ランキング1低~10高)は9となっており、
オークランド地区でのNCEA(National Certificates of Educational Achievement:大学進学のための学習達成度を表す基準)ランキングは86.2というスコアで
85校中13位となっています。
留学生受け入れのための英語力は、ESOLがあるためにそれほど必要とは
されませんが、入学に際しては、学校独自の英語力判定のための
試験を受ける必要があります。
ひとクラスの人数は20名ほどで、演劇、絵画、音楽などのクラスのほか、
調理実習、栄養学、ホスピタリティーのクラスも充実しています。
日本の高校生にあたるYear11からYear13は、生徒が独自で学習科目を
選択するニュージーランドの教育システムは、日本の生徒にとって、
魅力的なものかどうか、今週考えていきたいと思います。