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#5 教育の選択肢 小学校のボーディングスクール

<昨日のブログに続きます>
イギリスの小学校ボーディングスクールが13歳からのパブリックスクールへの進学をとても意識して生徒たちに学校生活を送らせるのに対して、アメリカのジュニアボーディングスクールは、進学先校の選定については、イギリスの小学校ほどには、こだわりません。
また、イギリスの私立小学校ボーディングスクールが、1年生からその学年が始まるわけではありません。アメリカにおいてもジュニアボーディングスクールの多くが幼稚園から9年生までの私立校ですが、寮生の受け入れを5年生ないしは6年生としているだけであって小学校、あるいは中学校というように初等、中等教育の明確な区別があるわけではありません。
余談ですが、日本の場合、明治になって欧米から様々な文明、文化を導入して自国の社会システムを江戸時代から刷新しました。それが東京の中央政府主導で行われ、教育も高等、中等、初等と分けられ、その区分と役割が決められました。
明治維新の時の国家としての危機感をもってして、日本はアジアの国のなかでは、ダントツに国力を伸ばし、あっという間に欧米に伍するような国力をつけました。
その背景には、新たな社会体制のなかで、教育の果たす役割がとても重要だったと思います。日本は司馬遼太郎さんが言うように「文化は外からやってくる」という無意識ともいえる概念を有史以来から現代のバブル経済が崩壊するまで持っていて、それが劇的に移り変わる時期に「今」さしかかっているのではないかと私は思います。日本の教育には、外の文化を吸収することに対する、独自の検証が発展しないまま「学ぶ」ことが優先される傾向があるように思います。余談を終わります。
イギリスの小学校のYear5、すなわち日本でいえば4年生に入学した生徒の担当アドバイザーから、「中学校になったらどのパブリックスクールに行きたいのですか」という質問を受けました。
アメリカのジュニアボーディングスクールに留学生が入学した時、アドバイザーからどの(高校としての)ボーディングスクールに行きたいかを尋ねられることは、今まで34年間一度もありませんでした。
つづく

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