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#3 ルームメイトとのトラブル - ボーディングスクール

<金曜日のブログに続きます>
ルームメイトとのトラブル方法は、問題点を素直に相手に伝えることにあると先週のブログで私は述べました。今までにいくつかもたらされたルームメイトとのトラブルを本人が親に伝え、それを私が親の代わりに先生に伝えて解決したケースを考えてみると、悩んでいるよりも行動することが大切なことが良くわかります。
ルームメイトの音楽がうるさい、片づけをしない、シャワーの回数が少なく不衛生、自分勝手でわがまま、借りたものを返さないなどの日常での問題点をそのままにしておくと、自分へのしわ寄せは大きくなるばかりです。
ある留学生を良く知る語学学校の担当者が、「日本人生徒が問題を言った時はすでに結論は出ている」と言っていました。すなわち、日本人留学生は傾向としてぎりぎりのところまで、我慢をするので、彼らが問題点を指摘するときは、やるべきことは決まっているということです。具体的には、ルームメイトを変える、あるいはホームステイであるならばホストファミリーを変えるということになります。
このことから類推されることは、他の国の留学生たちは、我慢をしていないということです。確かに日本では、我慢すること、耐えることが他の国よりも重んじられる傾向はあると思います。更には、相手と仲良くすること、協調することが美徳とされていますから、いさかいを円満に解決するために自分の直すべき点や、相手への伝え方に配慮することが当然と考えられます。
ところが、英語圏においては、相手は初めからストレートに意見を言ってきます。それに合わせて、自分も自分の考えを相手にぶつけるようにできるまでが問題です。
ルームメイトがアジア系の生徒であっても、日本人のように静かではないのが現実のようです。故に、ルームメイトとのトラブル解決の基本は自己主張にあるといえるでしょう。
忙しいボーディングスクールライフですから、結局、黙っていては何も解決しません。また、アドバイザーや寮長が完全に自分の思惑通り動いてくれたり、対処してくれたりするわけではありません。それでも落胆することなく、解決策を見出していくというところに、留学生の人としての成長があります。
ボーディングスクールの先生のコメントに「わからないことがあれば、質問にきなさい」という一文がかならずといっていいほど見られますが、ルームメイトとのトラブルを解決するプロセスも同様に、早い段階でお互いに話し合う、自分の気持ちを相手に伝えるがもっとも優先順位の高い行動ではないでしょうか。
そこに自分が成長するカギがあるともいえると思います。

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