2025/4/18 Tabor school との面談、良い学校の見分け方。
寒暖差の激しい3月の後半、学年の変わり目であるこの時期はアメリカのボーディングスクールにとってはWinter TermとSpring Termの間のちょうど春休みの期間にあたります。生徒たちは帰国をして家族との時間を楽しむタイミングでもあり、ボーディングのAdmissionにとっては海外を回る良い機会でもあります。
今回、紹介するTabor Academyはマサチューセッツ州の海沿いの街、Marionに立地するボーディングスクールです。この学校の何よりの特徴はこの立地でしょう。東海岸のボーディングスクールの多くが山沿いの郊外に立地する中で、この学校はボーディングスクールのキャンパスがそれこそ海に面しています。
ホームページを見ても一番に目に飛び込んでくるのは、”At Tabor, we’re making waves in the world and leaving a lasting impact” 海沿いのボーディングスクール” School by the sea”らしいメッセージです。
Tabor Academyの基本情報を以下にまとめました。
総生徒数:506人
学年:9年生~PG年生
留学生(寮生):21%
寮生:75%
受け入れ学年:9年生~12年
創立年:1876年
学校タイプ:共学
今回はTabor Academyから来日された、Mr. Stephen Downes / Assistant Director, Center for International Students; Associate Director, International Recruitment と Mr. David Wellstead /Director of the International Center; Science Teacher; Admissions Officer そして、実際にTabor Academyにお子様を送られていたお母様(今回の機会を作るために尽力してくださいました。本当に感謝です。)の4名で話す機会となりました。
今年はRollingでのアドミッションプロセスは多分スタートさせないとの事でしたので、2025年度のアプリケーションについては十分数が集まっていたと判断できます。それだけでもこの学校の評判と人気はある程度判断することができます。
海辺のボーディングスクールというユニークさを生かした、マリンスポーツアクティビティやMarine SicenceやAquaclutureなどのこの学校ならではのプログラムがあるのはTabor Academyの最大の魅力です。ESLはないのである程度の英語力については求められますが、この部分についてはAdmission、コンサル、生徒間のコミュニケーションを通してある程度柔軟に対応をしてもらえることがわかりました。
難易度としては弊社カテゴリのLevel4にあたる学校となります。日本人の卒業生もアメリカのトップスクールに進学をされていて、実績面でも申し分ありません。
コンサルタントとして勧めたい学校の一つです。
私は立場的に毎年ボーディングスクールと直接的にお会いする機会がたくさんあります。理想を言えば300を超えるボーディングスクールに毎年訪問をして、それぞれの学校の実情をこの目で見ることができればそれに越した事はないですが、それは現実的ではない以上、直接 Admissionとお話をする機会はその学校の特徴や現状を把握するにあたってとても貴重で、多くの情報を収集することができます。
情報共有の場でもありつつ、学校訪問と同様にそれこそ五感を研ぎ澄ましてコミュニケーションを通して、額面通りの情報以外の情報をそこから吸収する作業はコンサルタントの腕の見せ所であると考えています。
ボーディングスクールといっても千差万別です。詳しくはまたの機会にしたいと思いますが、簡潔にまとめると、経営状態が安定している学校は、より教育に重きをおきます、十分な生徒数のいる学校は、よりその学校のコミュニティにあった生徒をしっかりと見極め、さらに良いコミュニティを作ることに集中します。そのような学校のAdmissionの特徴は数字を追い求める事はしません、むしろ生徒一人一人の特性と学校との相性に部分に注力します。 数字に追われている学校、とにかく数字を上げることに注力する学校ではそのプロセスが蔑ろになることが多いので、Admissionとの話をするだけでもその学校としての状況を知ることができます。
また、良い学校のもう一つのサインとして、その学校にファンがいることだと思います。その学校のファンになるきっかけは色々あります。
・実際に自分が通っていて良い経験ができた。
・家族として子供を送り出し、素晴らし経験を得た。
・Admissionとは異なる立場の先生方と話す時の先生方の熱意。
多くの場合、ファンはその学校のサポーターとなります。
彼らのお話は実体験に基づくものですから、情報としての信頼度はネットなどで見られる情報の比ではありません。彼らの母校を語る際に生き生きとした表情は何よりも雄弁です。私は、それらの情報を貴重な面談の機会を通して吸収して、これから留学をする私のサポートする生徒さんたちに提供をしたいと思っています。