Peddie Schoolの先生との交流 / 良い学校の見分け方 2
前回のブログでは「良い学校の見分け方」というテーマでTabor SchoolのAdmissionスタッフとの交流について触れて行きましたが、良い学校を見分ける手段はそれ以外にも色々とあります。
その一つが「先生」です。
それはそうでしょう。とツッコミが入るかもしれません。当たり前のことではありますが、それでも学校の先生と交流する機会や先生方と直接対面をしてお話をする機会は入学前にはほとんどないのが実情です。
今回、来日をするにあたり声をかけてくれたのはPeddie SchoolのMs. Shani Peretzです。彼女は春休みを利用した生徒たちの東アジアツアープログラムの同行の先生として中国や韓国を訪問後に日本に立ち寄ってくれました。
彼女はAdmissionのスタッフではなくPeddie SchoolのScience Teacherであり、9th GradeのDean of Studentsです。
Peddie Schoolの基本情報を以下にまとめました。
総生徒数:522人
学年:9年生~12年生
留学生(/寮生):17%
寮生:70%
受け入れ学年:9年生~12年
創立年:1864年
学校タイプ:共学
Peddie SchoolはEコンシェルジュが独自にレベル分けをしているランクのレベル4に当たる学校になります。
話は少し逸れますが、レベル4の学校群でも最近はTen Schoolsに肉薄する(もしくはそれを超える! )人気と実力を備えた学校が台頭しつつあり、レベル分けの細分化の必要性に迫られていると感じています。Peddie Schoolがまさしくそれに該当する学校として見ています、ロボティクスに定評があるのは以前のブログでもお伝えしている通りですが、Science系分野に特に強く、宇宙工学や物理などのプロジェクトを大学と共同で行う生徒もいます。徒歩圏内にプリンストン大学があることもそのキャラクターを強める一因かもしれません。
話が逸れました。
良い学校には良い先生がいる。客観的な指標としてPeddieの先生たちは長年Peddieに勤める先生方が多いのが特徴です。Ms.Peretzもそんな1人ですが、彼女曰く、まだまだ上には上がいるということ。
Peddieの教育フィロソフィーに感化され、共感できる先生方が、先生として勤める恵まれた環境としっかりとセレクションされた生徒たちによるコミュニティは居心地が良いのでしょう。
教育フィロソフィーや生徒の質が安定していない学校は、一方で先生方の定着率や先生が頻繁に変わることによる学校文化の変化(特に校長が変わると学校の雰囲気は一変することさえあるのが、私立ボーディングの特徴。)は留学生の留学生活に直接的な影響を与えるので特に気をつける必要があります。
最近ではTen Schools合格者でさえ、Waitting Listになるくらいの難易度を誇るPeddie School、彼らの厳格かつ明確な判断基準を持っている事は私の生徒たちの合否の結果のレビューからも読み取る事ができます。これは、単に難易度を示すものではなく、彼らの価値観を共有できる生徒を求める彼らの姿勢です。言い方を変えれば、それぞれの学校に好みや癖があり、一派一絡げに画一的な受験対策が出来ないのがボーディングスクール受験の難しさであり、醍醐味とも言えます。
彼女とはPeddieの生徒たちの特徴や、彼女としてPeddieに来て欲しい生徒の特徴など、今回彼女が滞在されていたホテルの日本庭園を一緒にたっぷり1時間ぐらい歩きながらそんなお話で盛り上がりました。
生徒のお話をしている時の彼女の生き生きとした表情や彼女が生徒たちと取り組むプロジェクトの話をしている姿を見ていると、この学校に通う生徒もさぞ幸せな事だろうと感じますし、私自身もPeddieの求める人物像についてより解像度の高いイメージを持つ事ができました。今年はPeddie Schoolへの合格者も輩出する事が出来ました。この縁を大切に、今後のコンサルティングに役立てていきます。