よくある相談② Q: 今、行ける留学先はありますか? A: はい、あります。
よくある質問というシリーズを今回数回に分けてこのタイミングで連載することにした理由の一つとして年間を通してちょうどこの時期になると留学に関してのお問合せを多くいただくことがその理由の一つになっています。日本の新しい学期が4月から始まり、次の1年をどのように過ごすか?その次の学年、進学に向けて考え始めるタイミングであることが一つの理由だと考えています。
2021年については引き続きコロナ禍が留学の実現のハードルを上げている現実があり、日本国内だけでなく、海外でも頻繁に変わる政策に学生たちだけでなく、ご家族も振り回されている現状がありそれは引き続き続きそうな状況です。そのような中で多くいただくご相談として「現在、留学可能な国はどこですか?」という質問をいただくことが多くなりました。
見込みと言う事であればワクチン接種がこのまま順調に進む事を仮定すればどの国もいずれは留学が可能になるでしょう。しかしながら今の段階で行ける国となると限られてきます。その中でアメリカとカナダは留学生を受け入れる体制としては「安定」している国として挙げることができます。
実際に私のサポートする生徒たちの中にも今年の新学期9月から留学をスタートさせる予定の子供達がいます。アメリカのボーディングスクールと比べると費用が断然に安く済むこと、治安面と留学生の受け入れ態勢についてしっかりとした学校選定とエリア選定をしていれば安心して留学生を送り出せる環境が整っている事からカナダへの留学を進めるケースも増えてきました。
カナダの公立高校への留学はニュージーランドとは異なり学校単位でアドミッションオフィスを構えておらず、学区(District)がその受け皿となります。学区には日本同様にいくつかの学校がありますので、最終的にはDistrictの判断により配属される学校が決まるという少し特殊なプロセスを踏むことになります。
最終的にはDistrictの判断に委ねることになるものの、こちらからの希望を出すことは可能ですので早めに動くことで、希望の学校への受け入れが高くなると言えるでしょう。学校についてはFraser Instituteをはじめとした共通試験などの指標を基にした学力比較による学校のアカデミックな側面におけるランキングや卒業率を出しているリサーチ会社などもあるので、それらを参考にするのもひとつの手かもしれません。同時にそれだけで学校を選ぶことはリスクが高いとも言えます。その理由についてはまた次回に話していきたいと思います。